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屋烏 (講談社文庫)
 
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屋烏 (講談社文庫) [文庫]

乙川 優三郎 , 縄田 一男
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

武家の宿命を背負い、清冽に生きる
けなげに暮らす娘に訪れた初恋の行く末は?全5編の時代小説集。

勘定奉行だった父が政変に巻き込まれ惨殺されて以来、一家の大黒柱となって幼い弟を育てあげた揺枝(ゆえ)。気がつけば、婚期はとうに過ぎていた。ふとしたきっかけで、彼女は顔に傷のあるならず者に恋を抱いてしまうのだが。武家の宿命を背負った揺枝に訪れた初恋を清冽に描く表題作ほか全5編の時代小説集。

内容(「BOOK」データベースより)

勘定奉行だった父が政変に巻き込まれ惨殺されて以来、一家の大黒柱となって幼い弟を育てあげた揺枝。気がつけば、婚期はとうに過ぎていた。ふとしたきっかけで、彼女は顔に傷のあるならず者に恋心を抱いてしまうのだが。武家の宿命を背負った揺枝に訪れた初恋を清冽に描く表題作ほか全五編の時代小説集。

登録情報

  • 文庫: 264ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/2/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062733781
  • ISBN-13: 978-4062733786
  • 発売日: 2002/2/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
なんというか、地方藩士の生活を通じて生きることの難しさを描いた5編、とでも言おうか。

乙川さんの作品は、緻密で穴がなく、話の流れも確かで読みやすい。
本作の5編もそこに違いはないのだが、特徴としていずれも結末がわからず、その後どうなったかを読者の想像に任せる終わらせ方をしている。
それも読書の楽しみ方なのかもしれないが、そうした想像力に乏しい私としてはハッキリ書いてくれないとスッキリしない。
なので星は4つにさせてもらった。

収録編の中では、表題作の「屋烏」と巻末の「穴惑い」が特に良かった。
「屋烏」は幼かった弟を女手ひとつで育て上げ婚期を逸した姉が、今後どう生きるべきかを探る話、
「穴惑い」は新婚早々仇討ちの旅に出た藩士が、本懐を遂げて34年後に帰藩し諸々の処理に奔走する話。
内容も興味深く、いったいどのような終わり方をするのか、先が気になりどんどん読み進んで行ける。

短編だけに、「屋烏」では主人公・揺枝と弟や嫁との家族としての暮らしぶりなど細かい部分が描き切れていないように思える。
長編として読みたかった作品である。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
美しい物語 2004/2/20
形式:文庫
乙川優三郎さんの表題作を含む全5編からなる短編集。

なんとなくだけど、美しい物語だと感じた。

各々の情景が想像力に乏しい私にでさえ美しいと感じることができたと思う。そして登場人物もまた美しいというか、けなげというか、前向きというか、見習いたいなぁ。丹念に描かれた登場人物たちは、皆前向きでひたむきで共感をし応援もしながら読んでいった。
最後のお話「穴惑い」の関蔵・喜代のような夫婦になっていきたいな・・・・・なんてね(笑)。

このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くわもちじんぺい トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 江戸後期の地方藩士達の人間模様を濃密に描いている。御家内部の暗闘に、下級武士が翻弄される。そんな中でも、彼らはなんとか義を通し情を重んじようと苦悩する。時には封建的な社会制度の矛盾に揺れる。
 「禿松」の、最後の最後で確かに通い合う妻との信頼。「屋烏」の一途。「竹の春」の、遅咲きながら訪れた自立への覚醒。いずれも印象深い。さすが、どれを読んでもハズレなしの乙川作品である。
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