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屋根裏部屋の花たち (扶桑社ミステリー) 文庫 – 1989/10

5つ星のうち 4.7 7件のカスタマーレビュー

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1950年代のアメリカ。「私」、キャシー・ドーランギャンガーはなにひとつ不自由のない、しあわせな少女時代を送っていた。「私にとって、人生とはすばらしい真夏の一日のようなものだった。」私には優しい兄クリス、双子の弟と妹、そして誰よりも素敵なパパとママがいた。ところがある日、思いもかけない不幸が私たち一家を襲う。交通事故で最愛のパパを失ってしまったのだ―。その日を境として、あとに残されたママと4人の子供たちの運命は一変した。着の身着のまま、母の実家のヴァージニアに向けて出発した5人だったが、過去の過ちで勘当されていた母のために、私たち4人は壮大な屋敷の屋根裏部屋に閉じ込められてしまった。この屋根裏部屋から出られる日はすぐに来ると信じながら―。全米女性に熱狂的な支持を受けた『屋根裏部屋の花たち』シリーズ第1部。


登録情報

  • 文庫: 549ページ
  • 出版社: 扶桑社 (1989/10)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4594004970
  • ISBN-13: 978-4594004972
  • 発売日: 1989/10
  • 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7 7件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 375,902位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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形式: 文庫
一昔前のアメリカでは田舎のスーパーマーケットには、必ずV.C.Aのペーパーバッグが売っていた。
抑圧された思春期のエロティシズムが感じられるゴシック・ファンタジーロマンの金字塔、だと個人的に思う。
ここまで怖い本は読んだことがない。少女たちはこぞって本書を買っていたものだ。

古い大きな邸宅、美しい兄妹、繰り返される罪、監禁、狂信的な祖母、飢餓、禁忌、若く美しい母。

これでもかというほど、ゴシックロマンスのテイストを詰め込んでいる本作は
ご都合主義の展開も見受けられるけれども、その奥に作者の人間への冷めた視線が感じられる。
一番この世で素敵なものは、人間の心。
一番この世で恐ろしいものも、人間の心。
ゴシック・ロマンの体裁をとっているが、何故か非常に、普遍的なものを秘めていて、
そのことがものすごく怖い。
同じことが、今も、どこかで、起こっているに違いない。

主人公のキャシーは結局、幼少期を異常な抑圧状態で過ごしたために、
空想と現実の折り合いをつけることができずに、成長後も幼少期の空想の世界へ逃げ込んでいく。
現実の自分を失っていくだけなのね。
シリーズ最後で彼女は、結局「屋根裏部屋」へ還っていくしかないのだ。
それが、哀しい。
そして、罪は、繰り返される。
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形式: 文庫
この著者の作品は初めて読みましたが、かなり衝撃的でした。絵に描いたような幸せいっぱいの家庭で何不自由なく育った子どもたちが、一転、憎まれ疎まれる存在になり、孤独に苛まれ、愛と信頼を裏切られ、絶望の中で、それでも心身共に成長し、次第に大人に近づいていきます。思春期の少女の繊細な揺れる心がよく描かれていて、せつなくなりました。
身を寄せ合うようにして力を合わせ、幼い弟妹を守るクリスとキャシー。この兄妹の関係がどうこうというよりも、子どもたちとそれに対する大人の関係の方がよほど異常です。人間の欲望とはここまで身勝手なものかと思わずにいられません。
ページ数はそれなりにありますが、あっという間に読んでしまいました。最後まで目が離せません。次の巻も楽しみです。
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投稿者 カスタマー 投稿日 2003/12/14
形式: 文庫
兄妹の近親相姦が書かれているため、変な取り上げられかたをしているのを見かけたりもしますが、屋根裏部屋に閉じ込められた子供たちが自然にそうならざるを得なかった経緯がテンポのよいストーリー展開とともに進みむので、読み手も自然に受け入れられると思います。遊び盛りの彼らが抱く外の世界への強い憧れが繊細にリアルに書かれていて、こっそり屋根裏部屋を抜け出し、湖で兄妹が戯れるシーンには強く心を打たれました。
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形式: 文庫
ものすごく大雑把に分けちゃうと、女の子には「女の子らしい子」と「そうでない子」の2種類があるのです。今でいう「女子力」なんですが、その格差がもたらす悲劇を、これでもかーーという筆力で描ききった、女子ゴシックホラーの金字塔です。

街を歩いていると、女子力全開のグループってあります。ぱっちりお化粧、さらさらの髪、ふわふわのスカート、ハイヒール。容姿にめぐまれた子がそうなるのかというとそうでもなく、すごい美人でもまるで武装するように地味な格好・ノーメイクだったりする。どこでその別れ目は来るのか。おそらくは女らしさを堂々と出すことへのひけめ、コンプレックスが係わってくる訳ですが、なぜそのコンプレックスが植えつけられたかは、これはもう、両親、母親等との関係のいびつさに起因する。少なくとも作者はそう考えて(精神分析的にもそうだとは思う)、いびつな家庭環境を書きまくる書きまくる。

 この番外編の「ドールハウスの夢」も絶版です。たまたま古書店で買えましたが、時代を超えて萌え系の話だと思いますから、ずーっと読み継がれて欲しい。
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