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屋根の上のバイリンガル―エッセイの小径 (白水Uブックス)
 
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屋根の上のバイリンガル―エッセイの小径 (白水Uブックス) [新書]

沼野 充義
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

 ロシア・ポーランド文学専攻でありながらハーバード大学で博士課程を送った著者が、アメリカにおける東欧移民たちの言葉や文化の問題をユーモアたっぷりに綴ったエッセイ集。2つの言語を操るバイリンガルたちにも実はこんなに複雑な悩みがあったのだ。本書を読めば外国語を学ぶ勇気がわきます。

内容(「BOOK」データベースより)

ロシア・ポーランド文学専攻でありながら、ハーバード大学で博士課程を送った貴重な体験をもつ著者が、アメリカにおける東欧移民の文化や言葉の問題、二カ国語使用者(バイリンガル)達の苦闘をユーモアたっぷりに綴ったエッセイ集。言葉の達人たちにもこんなに複雑な悩みがあったのだ。本書を読めば外国語を学ぶ勇気が湧きます。

登録情報

  • 新書: 243ページ
  • 出版社: 白水社 (1996/03)
  • ISBN-10: 4560073341
  • ISBN-13: 978-4560073346
  • 発売日: 1996/03
  • 商品の寸法: 17.6 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 531,260位 (本のベストセラーを見る)
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形式:新書
バイリンガルという言葉は、外国人にとっては蔑称になるそうだ。外国語を学ぶのに苦労する私たちは労せずして二ヶ国語を習得したバイリンガルなる人々に憧れを抱くが、外国ではバイリンガルとは「どちらの語も十分に話せない知性の劣った人」のことになってしまうらしい。

個人的に言うと、私の専門である英語とロシア語を両方網羅したこのエッセイ集は、知的な好奇心を満たしてやまかなった。アメリカに移住したロシア人たちのコミュニティーでは英語はまったく必要ないこと、アメリカに渡った亡命作家たちによりロシア文学が英語で侵食されていることなど、筆者の在米経験に基づく興味深いロシア語事情が語られている。

中でも印象に残っているのは、フランスのロシア文学の大家と言われる人が、フランス料理についてロシア語で説明しているとき言葉につまり、「どうも私のロシア語では、こういうことを説明するに充分でないようだ」というくだりである。

この作者同様、「この大家ですらそうなんだから」という安堵感と、「この大家ですらこうだとすると」という絶望感は言語に携わるものとして十分に共感できるものだった。

当代屈指のロシア文学者の手による本ではあるが、堅苦しくなく読める工夫もされている。後半の小説仕立ての随筆も楽しめるし、書かれていることに対する理解をさらに深めるための「読書案内」も役に立つ。ロシア語、英語に関わらず言語に携わる者、必読の一冊だ。

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By shochan
形式:新書
ポーランド・チェコびいきの私に、姉が紹介してくれた本です。こんな素敵な本を今まで知らなかったことを後悔するくらい面白いです。

言語の世界ではマイナーなロシア・ポーランド文学専攻の著者らしく、英語や西欧の言語・文化に肩入れすることなく、全ての言語に対しニュートラルな姿勢を貫いて書かれています。「言葉に貴賎なし」を唱えていらした私の恩師・故千野栄一先生を思い出します。

どの章も面白いですが、最終章に「ポーランドの小さい子どもは外人を見ると『今何時?』って訊くゲームがある」というような記述があります。まさにそのゲームの餌食となったことのある私としては思わずニヤリとしてしまいました。初めてポーランドを訪れた当時の私は、もちろんキチンと答えることはできず、腕時計を見せることしかできませんでした。
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
形式:新書
現代の外国文学を彩る翻訳家には魅力的な人が多いようです。柴田元幸と同窓生にして、スタニスワフ・レムなどの翻訳で知られる沼野さんもその一人です。アメリカでの生活、ヨーロッパへの旅行の思いで話の中で、言葉を巡って、ユダヤ人を巡って、ロシア・ポーランド文化を巡って、語り尽くせない愛情に溢れる知的見識が顔を覗かせます。
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