話の内容に合わせて現地の写真が掲載されており、雰囲気をイメージしながら読み進めるのにはよかったと思います。文章も読みやすいです。
しかし、これから宮之浦岳を「縦走」しようという方も、これから登山を始めようという方にも『反面教師とするべく悪い登山の見本』として読んでみる価値はあるかと思います。
前もって多雨な島だと知っていながら雨具を上着しか持って行かなかったり、スニーカーで縦走しようとしたり、縦走登山ではありえません。又、途中の新高塚小屋では
「どこで着替えればいいんだろ」
と聞こえよがしな会話をして先着の男性を追い出す愚を犯し、「山男のマナーの悪さにうんざり」と自分を棚にあげた発言までしてしまっています。
構成はとても読みやすい作りになっているのに、自己中心的な内容が多く、旅行の楽しさや屋久島の良さなどはあまり伝わって来ませんでした。