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尾崎翠 砂丘の彼方へ
 
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尾崎翠 砂丘の彼方へ [単行本]

川崎 賢子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

聴覚や嗅覚の世界を巧みに表現する特異な言語感覚で知られ、代表作「第七官界彷徨」を含む一連の作品を発表後、彗星のように消え去った作家尾崎翠とは何者であったのか。彼女の作品世界に注がれたさまざまな水脈を、同時期の文芸思潮に照らしながら精緻に読み解くことで、斬新かつ厚みのある作家像を時代のなかに呈示する。

内容(「BOOK」データベースより)

聴覚や嗅覚の世界を巧みに表現する特異な言語感覚で知られ、代表作「第七官界彷徨」を含む一連の作品を発表後、彗星のように消え去った作家尾崎翠とは何者であったのか。彼女の作品世界に注がれたさまざまな水脈を、同時期の文芸思潮に照らしながら精緻に読み解くことで、斬新かつ厚みのある作家像を時代のなかに呈示する。

登録情報

  • 単行本: 432ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/3/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4000224050
  • ISBN-13: 978-4000224055
  • 発売日: 2010/3/26
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 707,699位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
簡単に読める本ではない。
たくさんの発見が詰め込まれた「はじめに」を読んで驚き、
終章の「柔かい海」を読んで癒され、
それから少しずつ、愛しみながら頁をめくった。
すべてを理解したとはとても言えない。
何度も読み返したい本だと言うことはいえる。
そういう一冊との出会いや読書体験は、それだけで尾崎翠ファンを勇気づけてくれる。
尾崎翠初心者から、尾崎翠崇拝者まで、心を寄せる人の道しるべになってくれるだろう。
篤実な姿勢に貫かれた筆致、問題提起や、仮説の数々は、読者への贈り物だ。
尾崎翠研究にはまだまだ沢山の可能性があるということを教えられた。
個人的に衝撃を受けたのは「小野町子」の少女イメージが騙し絵のように、棄老伝説(祖母・老女・老婆)イメージへとねじれながら連なって行くあたり。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
幻の「少女日和」に筆者最初の尾崎翠論が掲載されたとき、そのジャンルは確か「SF」だったような気がする。
感官の惑乱、身体論やジェンダー論からSFが語られ始めた先駆けの頃だった。
筆者が、それ以後10年ないし20年もの年月をかけて、尾崎翠を研究し続けていることは、風の噂に聞いた。
断簡零墨のたぐいや、幸運にも講演などの肉声を通じて、筆者が、現行の「尾崎翠研究」に不足している要素、強固にこびりついた先入観と、知的に格闘していることは察しがついてた。

始まりの一冊だと、筆者はこの業績を位置づけているようである。
創作の領域にも、「琉璃玉の耳輪」の上梓など、尾崎翠関係では明るい話題が相次ぐ。

書かれたものを安易に「現代的価値」のみで判断せず、読者が注意深くそれが書かれた時空に歩み寄ることを、筆者は知的な営みであり、テクストの価値の相対化および表現しにおける位置づけの営みだと論じている。

これまで何が足りなかったのか、これからどれほどの宿題と可能性が残されているのか、再読するたびに、背筋が伸びる一冊。
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