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尼僧とキューピッドの弓 (100周年書き下ろし)
 
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尼僧とキューピッドの弓 (100周年書き下ろし) [単行本]

多和田 葉子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

商品の説明

第21回(2011年) 紫式部文学賞受賞

内容説明

官能の矢に射られたわたしは修道女    9人の尼僧が噂するのは弓道が引き起こした駆け落ち。積み重なる言葉、立ちのぼる女性の生と性――時と国境を超えふたつの物語が交差する書き下ろし長篇小説。

登録情報

  • 単行本: 242ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/7/24)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062163284
  • ISBN-13: 978-4062163286
  • 発売日: 2010/7/24
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 287,534位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:単行本
修道院に一ヶ月滞在した著者は、尼僧たちがとても活発に活動しているのに驚いたという(朝日新聞7月29日記事)。その体験をもとに小説化された。日本人女性の「わたし」がドイツの修道院を訪問し、そこにいる個性的な中年の尼僧たちと交流する。彼女たちはとてもリアルでありながら、それぞれにどこかぶっ飛んだところがある。信仰、祈り、礼拝などの比重は小さく、修道院はむしろ世俗の縮図といえる。尼僧たちは中高年でありながら、枯れていない。何か自分が“愛する”対象を持ち、「みんなそれぞれ情愛を冷やさないで生きている」(p143)。そんな雰囲気なので、「わたし」も遠慮なく、折に触れて過剰な性的連想をしたりする。本書で特におかしいのは、「尼僧」に対する俗世間の性的妄想を、尼僧みずからが楽しく笑い飛ばすシーンだ。ある映画のシーンで、“女磨き”に余念のないある中年女性が「あたしたち尼僧(ノンネ)じゃないんだから!」と叫ぶのを見て、尼僧と「わたし」は腹をかかえて笑う。「ハリウッドはこんな台詞を吐きたいというそれだけ理由で<尼僧>という幻想をどうしても必要としている。尼さんではないのだから、性性性。尼僧修道院の屋根の修理費は、映画産業界に出してもらったらいい。<尼僧>という言葉を使う度にいくら払うという契約を結べばいい。」(112) 第二部の、元カレと恋愛して失踪した前尼層院長の物語は、やや異質で、第一部の修道院訪問記とうまく接合しないのが惜しまれる。信仰も実績もない彼女が、いきなり新院長として尼僧院に迎えられる(228f.)のは変ではないか。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
キューピッドに、弓道に、きゅっきゅっと笑う尼僧。
単なる語呂合わせなんてものじゃない。言葉を音から捉えて、意外なモノが繋がり小説世界が新鮮に広がる。といっても、シュールなのではない。
ふわっとなり過ぎて嘘臭くなることもなく、人間心理がむき出しになり過ぎて厭世的になることもない。
ファンタジックな童話的または詩的要素と生ぐさい話とが絶妙なバランスをもって構築されている。
なんて思いながら読んでいたら、最後にガツンとやられました。
そう、自分の体験が自分が体験したように他人に理解されることは、たとえうまく語ることができたとしても、恐ろしく稀有だということを、改めて思いました。逆もまた真なり。
どの部分・要素に注意が向くかで、さまざまに光る作品。時間をおいて何度でも読み返したいと思える数少ない一冊。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By iccinc
形式:単行本
一般には馴染みの薄い尼僧院の内部事情を知る意味でも興味深い。小説であるからどの程度脚色しているのか測りかねるが、
一種の養護施設化していくことは時代の流れであろうし、日本でも参考になりそうな現象でもある。

それにしても、日、独の両事情に通じている著者の独特の筆致は多文化世界を瞥見する楽しみもある。

第二部は不要な気がする。

大雪の後、都内の尼僧院の前の道路だけが除雪されないまま何日も放置されていたことを思い出しもした。
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