往々にして、こういったジャンルの書籍や論稿は
あまりにも実践寄りか、逆に理論に終始したものになる傾向があるなか、
それらの論稿とは一線を画した良書と思う。
キャリア開発支援の理論や歴史的経緯をふまえ、俯瞰したうえで
産業界に身を置く著者陣ならではの視点や、実践を通して得た知見に富み、
また課題に対する解決策や今後の提言にまで踏み込んだ論が展開されており
非常に「つかえる」本だと感じた。
これから中高〜大学の就業力育成・キャリア支援に携わる方には、
その概観や今後の方向性のポイントを要領よく知ることができ、
一方ですでにキャリア支援界に長く身を置き、実践にいそしんでいる方には
これまでの経緯を振り返りながら自身の支援の在り方を深く考える材料や
ヒントを得ることができるだろう。
キャリア支援開発を考えている大学教員や職員は必携の書ではないか。
就業力育成論―実践から学ぶキャリア開発支援策