加納さんの新作、タイトルからして楽しみにしていました。
冒頭の部長・神の書いた飛行倶楽部の活動内容。
コレ、結構インパクトありました。
おつきあいで入ったクラブで海月が成長していく様も、もちろん面白いが、メンバー全員がちょっとずつ変わっていくのも良い。
自分勝手でマイペースだと思っていた樹絵里が、『二人組』をいつも怖がっていたことがわかったり、意地悪イライザが本当は海月が好きで、言っていいこと悪いことの区別がつかないだけだったり…。
障害者の姉を守るために、もう一人子供を産むことにした神の両親。
そのことに憤る海月。
海月の両親は、かつて『男の子が欲しかった?女の子が欲しかった?』と問うた時に『海月が欲しかった』と答えた。
それが当たり前と思って育った海月。
このエピソード、素敵だと思いました。
こんなふうに子育てしたいね。
初出が別冊文芸春秋の連載だった知り、ビックリ。
あとがきで、加納さんが『底抜けに明るい、青春物語が書きたくなりました。』と書かれていました。
もちろん大人にも読んで欲しいと思いますが、リアルタイムの中学生たちに是非ぜひ読んでもらいたい一冊でした。
底抜けに明るい気持ち良い作品でした。