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お姫様願望のある蘭は、小学生のときから、いつか王子さまが現れると信じているへんな女子。もう高校生なのに。で、王子さまみたいに「ストライクゾーン・フェイス」の右京(全盛期のキムタク似)のありえないほどのいじわるなしうちに耐えつつ、お互い惹かれつつ…というそれはもう歯がいたくなるほどあまーいお話。
ああ!伝えられないこんなんじゃ!とにかく、すがすがしい蘭のこわれっぷりと、女なら誰でも夢見る、かっこいい男の子から好き、って告白されるあの瞬間、肩を抱かれるあの瞬間までのじりじりとしたたまらない感じが、すごくねちっこく描かれています。ギャグももちろんぴりぴりと効いてます。右京が蘭の肩を抱いたときに「ブラひも」が手に触れて喜ぶところがすき)。
そして、それだけで終わらないのがジョージのすごさです!まじかよ!っていうありえない展開も、ありです。
なんでこんな濃いマンガが390円なんだ!1000円で(せこい)。
そういえば、確かに昔は恋愛に妥協するなんて思わなかったし、おとぎ話の王子様にあこがれたよねぇ・・・と思わずにはいられません。
大抵の人は現実に気づいてしまうけど、いつまでも夢を見続けることのできる蘭と右京の王子ぶりには感動してしまいます。
『少年少女ロマンス』は、いつか必ず「王子様」が迎えに来てくれると信じている蘭と、本当は蘭の「王子様」になりたいのに素直になれず、嫌がらせばかりしてしまう右京との恋愛模様が描かれている。金色のサラサラヘア、お姫様ロングヘア、運命的な再会、白馬、バラの花束、毎日の贈り物等、「これぞ少女マンガの王道」というべく条件をフルに駆使してストーリーは展開していく。
にも関わらず、「所詮マンガの中の話。実際、こんなこと有り得るはずがない」と、完全に否定できない。読んだ後にリアルさをひしひしと感じ取ることができるのだ。
何故か。それは、「全て仕組んだことである」と、主人公たちが本当の姿を曝け出しているからだ。蘭は髪をお尻まで伸ばしたり、ビラビラのお洋服を着たり、理想の「王子様」のために自分を「お姫様」に仕立て上げる努力を怠らない。右京も髪を金に染めたり、白馬を飼う等、蘭の「王子様」に近づくため日々精進している。これらの過程がしっかり描かれていることによって、只の少女マンガには収まり切らないほどのリアル感が生み出されているのだ。
「王子と姫」なんて理想の話だと解かっていながらも、その理想の世界にしがみ付いていないと一緒にいられない不器用さ。そんな自分たちを「二人して、なんてバカ者なのだろう」と嘆く右京に、心打たれる脱少女マンガ世代の女性は多いに違いない。
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