TVシリーズで人気を博した作品の劇場版だが、TV版とは全く別物だった。TVの続編を期待していた方(私もそうだったが…)はそれを踏まえた上で見た方がいいと思う。
尤も、TVはあれで完結していると思うので、変に続編になってしまうより良かったと個人的には思う。
画面の美しさ、人物は勿論、特に建物、風景等の描写はTV同様正に絶品。学園が全く別世界のように確立した空間を現しているのもやっぱり絶妙。ただ、TVでの演出のシュールさは少し物足りない気も…(苦笑)
面白いのは、TVとの対比。控えめに敬語で通してたアンシーがガラっと積極的に、むしろウテナをリード?している。
そしてTVでは革命を起こしていたのがウテナだった。
劇場版でも革命(劇場では学園の外へ)を促すのはウテナだが、実際に行動を起こすのはアンシーなのだ。(そうせざるを得ないと言うか)
TVでは王子=ウテナが最終的に対決していたのが、
劇場では王子=アンシーなのだ。(最後のゴールイン直前の会話がそうだと思う…個人的に)
私はこの劇場版も含めてこそ、「ウテナ」の世界だと考える。
女の子でも誰かを助けられる、(男性に)庇護されるだけの存在ではないと示唆したのがTV版。
そして劇場版では一歩進んで、「同性同士でも一方が庇護するだけではない。時には助け、助けられ、とどっちの存在にもなる。」と主張しているように思えるのだ。
要は、「依存」ではなく、(ある意味理想の)「対等」な関係を築けると。
…そう思うのは考えすぎだろうか…(苦笑)
とりあえず、TVと別物と割り切って見れる方にはお薦め間違いなし。