本作の初出は1997年。あとを追うように出てきた『ミントな僕ら』とともに、なんの取り柄もない平凡な男の子が女装するという作品群(これが行きすぎたのが「男の娘」だ)の先駆け的存在である。
ただ、ストーリー構成は翌年以降の作品と比べてかなり古い。作者が1983年にデビューして、受験が一段落して連載枠をもらえたら描こうと思って温めていたプロットを、15年後にそのままこの時代に出してきたわけだから、古いのも無理はない。大体、男ひとりに女3人が告白してくるなんて、都合がよすぎる!
あとの作品から先に入ったので、残念だがどうしても好きになれない1冊。