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少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫) [文庫]

桜庭 一樹
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (44件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

いんらんの母から生まれた少女、七竈は自らの美しさを呪い、鉄道模型と幼馴染みの雪風がけを友に孤高の日々をおくるが--直木賞作家のブレイクポイントとなったこよなくせつない青春小説。

内容(「BOOK」データベースより)

「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竃は、群がる男達を軽蔑し、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友として孤高の青春を送っていた。だが、可愛そうな大人たちは彼女を放っておいてくれない。実父を名乗る東堂、芸能マネージャーの梅木、そして出奔を繰り返す母の優奈―誰もが七竃に、抱えきれない何かを置いてゆく。そんな中、雪風と七竃の間柄にも変化が―雪の街旭川を舞台に繰り広げられる、痛切でやさしい愛の物語。

登録情報

  • 文庫: 285ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング (2009/3/25)
  • ISBN-10: 404428105X
  • ISBN-13: 978-4044281052
  • 発売日: 2009/3/25
  • 商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (44件のカスタマーレビュー)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
投稿者 ton VINE メンバー
形式:単行本
文芸分野に限らず豊富な読書経験があり、しかも数少ない「書き続けることができる」作家の一人だと思う。
『私の男』で直木賞を受賞し、一躍有名になった作者だが、作者のカラーはこの作品の方がしっかり出ていて面白い。
ライトノベル作家であることもあって、ライトノベル作家が文芸を書くことについてもしばしば言及されてはいるが、違う土俵であっても文章の力で魅力ある作品が生み出せるのは地の力がしっかりしているからなんだろなぁ、と羨ましくなる。
文芸作品に出てくるような陰影を持ったキャラクターよりも、この作品のように極端なくらいに特徴づけられたキャラクターを、文芸で用いられるようなテーマにぶつけていって欲しいなと思った。
文芸書は今では以前ほど売れないと言われているけれど、この作者なら新しい読者層も取り込む違う地平を切り開けるかもしれないと期待します。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 朽ちない七竃の実 2012/3/11
投稿者 Z? VINE メンバー
形式:文庫
本作は桜庭一樹氏による青春物語。

舞台は北海道、旭川。小さな地方都市。
高校生の七竃は、いんらんな母から生まれた非常に美しい少女。
彼女の美貌に振り向かない者はないほどの類い稀な「かんばせ」を持つ。
唯一、心許せるのは幼なじみの少年・雪風のみだが、彼もまた美貌持ち主だった。
趣味の鉄道を通じて言葉少なに心を通わせる二人には、決して口には出さない秘密があった。

本作の魅力のひとつは、七竃のキャラクターである。
丁寧だがどこかズレた言葉遣いがおもしろ可笑しい。
同じくズレた雪風との会話ではそれが増幅される。
自らの美貌を忌み呪う七竃は、確かに変わり者だが、決してネガティブさを感じない。
そんな彼女のキャラクターこそが本作のふわふわした魅力を造り出しているのだろうと思う。
また面白いと思ったのは、元警察犬ビショップの視点である。
「犬」という立場で客観的かつ的確に、七竃と彼女を取り巻く世界を表現してくれる。
これは人間の子供では代用できない、動物ならではの大役ではないだろうか。

本作は特に主人公の恋愛云々というテーマには発展しない。
高校生の少女が、自らの意思で、自らの出自と向き合い、折り合いを付け、決心をする。
これは少女七竃が、朽ちない為に、自ら道を切り開く物語である。
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33 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 冬の哀しさ 2007/5/13
投稿者 unbalance
形式:単行本
 私がGOSICK、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないと読んだ後、桜庭先生の作品にはまるきっかけになった小説です。冒頭の、辻斬りのように、というフレーズにひかれ、するすると読み終えてしまいました。

 一話の「辻斬りのように」は七竈のいんらんな母、優奈がある日突然男遊びに目覚めて七竈をみごもるまでの話です。題の通り、ほとんど出会い頭にばっさばっさとそういう行為に及んでいきます。優奈が自身が持つ自分のイメージを変えるべく、心身を投げ出している様子が激しく静かに描かれています。

 そうして生まれた七竈と幼馴染の雪風を巡る大人達を中心に話が進んでいきます。最初は鉄道模型のように閉じた美しい世界、それがだんだんと変化して広がって、若い二人を押し流していきます。その中で母、優奈と七竈の関係も変わっていくのですが、この母を許す許さない近いようで遠い関係というのは母娘だけでなく、父息子でもあるのではないかと思います。読後、長い冬が終わり、まだ寒さの残る朝の空気を吸い込んだときのような少し哀しく清々しい気持ちになりました。桜庭先生の作品は一通り読みましたが、その中でも気に入っている小説です。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 どれだけ願っても… 2010/7/17
投稿者 ゆうさん
形式:単行本
どれだけ思い続けても決して伝えられない思い…

それでもいんらんな親からは美しい子供が産まれると言う何の根拠も無い理由を無理にでも信じ僅かな希望を作ろうとする七竈と雪風
しかし周りの大人達はそれを許してしてくれない

北海道の小さな田舎町で繰り広げられるあまりに痛く切ない別れの物語

最後の七竈の一言読んで1ヶ月経ちましたがは未だに切なくなります…
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 不思議なほど綺麗な文章 2008/3/15
投稿者 小さな勿忘草
形式:単行本
不思議なタッチで書かれているこの本に引き込まれてしまいました。
かなり好き嫌いのわかれる本だと思います。
登場人物の深いところまでは書かずに、どんなに暗く悲しいこともさらりと流してしまう。
なのに心に残る不思議さ。
文章もとても違和感のある書き方。
明らかにこんな話し方はしないだろう、とか、名前もありえないだろ、とか
とにかく堅い話し方。いつの時代の本だろう?
突っ込みどころは満載なのに、だんだんとそのタッチの中毒になってしまう。

さらりと流れる軽い文章。
それに隠された深いもの。
最後は涙がとまりませんでした。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 1.0 ストーリーは面白い
ストーリーは面白かったのですが、文章が読みづらいです。入り込むことができず、頭に描いた舞台は棒読みのまま読み終わりました…。他の読者の評価が良かったので購入しまし... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: zen子
5つ星のうち 5.0 桜庭一樹独特のユーモラス★
桜庭一樹さんの本は、これで4冊目ですが
この本は、最も好きな作品です! 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: HIROKI
5つ星のうち 4.0 言葉遣いが非常に面白い。
言葉遣いが非常に面白い。

「かんばせ」

はこれからしばらく僕の中で流行語となるでしょう。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: kurotankurotan
5つ星のうち 5.0 人の一生の儚さ
砂糖菓子の弾丸や推定少女は「あたし」が主人公の物語で桜庭さんを代表する作品ですが、この作品はそれらとはまた違った... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: Lucretius.ll
5つ星のうち 4.0 思っていたより面白かった
ところどころ読んでいた桜庭氏の本を全部読んでみようと思い立って、特に期待せずに買ってみた。エキセントリックなのにひっそりした感じで結構面白かった。
投稿日: 23か月前 投稿者: たかむら
5つ星のうち 5.0 前の装丁の方が可愛いのに!
もう代表作中の代表作なのではないでしょうか。何故か知名度は低いようですが。

この詩的感性の連続はマシュマロ地獄のようです。... 続きを読む
投稿日: 2012/7/7 投稿者: スヴォボドヌイ
5つ星のうち 5.0 大人たちより七竈の方がよっぽど可愛そう
私は桜庭一樹の作品は砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない、少女には向かない職業に次いで
三作目ですが、これが一番良かった。... 続きを読む
投稿日: 2012/5/15 投稿者: ヒロキ
5つ星のうち 5.0 何度でも読みたい。
この作品をはじめて読み終えた時。
何も考えられなかった。この作品のこと以外、何も。... 続きを読む
投稿日: 2012/1/18 投稿者: おくて
5つ星のうち 4.0 純愛もの
”辻斬りのように男遊びをしたいな”
と、冒頭、いきなり、倒錯的なつぶやきから始まる本作品ですが、... 続きを読む
投稿日: 2011/9/21 投稿者: シャカリキけー助
5つ星のうち 5.0 極めて完成度が高い
桜庭一樹作品を読むのは『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』『私の男』に続き4冊目だが、左記の3作には、才気に急き立てられて走り抜けたゆえの綻びのように見え... 続きを読む
投稿日: 2010/11/21 投稿者: 無覚
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