男性誌の連載作品の単行本化ですが、前編というよりはキャラ紹介を兼ねたオムニバスといったところ。
中身は女子高を舞台にした百合ネタで、かといって『マリ見て』のような浮世離れした『いかにも百合』というものとは違う、独自の作風を通しています。
舞台背景やキャラ説が作中でされてなく(キャラ説は各話ごとに後付けされてますが…)作品への入り込みに手間取るとか、基本的にラブシーンの手管がほとんど同じで実用には向かない…など、ツッコミ所は無いわけでは無いですが、いかにも…というネタのオンパレードでブームに乗り倒した『マリ見ての亜流』だらけの男性誌の百合ネタの中では、独自の世界感と作風を確立した、かなり質の高いものと言えます。
作中のセリフのテンポもスゴくよく、作品にハマれば飽きのこない『大人の百合漫画』になってきます。
実用よりも、読み応えのしっかりした大人の漫画です。