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少女には向かない職業 (創元推理文庫)
 
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少女には向かない職業 (創元推理文庫) [文庫]

桜庭 一樹
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した…あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。少女の魂は殺人に向かない。誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけだったから―。これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記録。『赤朽葉家の伝説』の俊英が、過酷な運命に翻弄される少女の姿を鮮烈に描いて話題を呼んだ傑作。

内容(「MARC」データベースより)

中学2年生の1年間で、あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した-。これは、ふたりの少女の、血の噴き出すような闘いの記録。痛切なストーリーが胸を抉る衝撃作。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 270ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2007/12)
  • ISBN-10: 448847201X
  • ISBN-13: 978-4488472016
  • 発売日: 2007/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
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By 通りすがりの大学院生 VINE™ メンバー
形式:単行本(ソフトカバー)
 作者の桜庭 一樹は「推定少女」以来、多感な思春期の少女が自分を取りまく世界に対して闘いを挑む物語を発表し続けていて、本作「少女には向かない職業」もそうした一連の作品の一つです。好きな作家の小説を追いかけていると、時として堰を切ったように「書きたいもの」が溢れ出してくる時があるのだなと感じるときがありますが、今の桜庭 一樹もそんな感じなのかもしれません。

 本作はいわゆるライトノベルのレーベルではなく、東京創元社のミステリ・フロンティアの一冊として発表されました。ミステリ的な分類で見れば「巻き込まれ型犯罪小説」というか、ごく普通の登場人物が罪に手を染めてしまう物語です。国内外の同系列のミステリに比べると本作は淡泊でコンパクトな感じです。もっと殺人を犯してしまった罪悪感、焦燥感、恐怖感をみっちり書き込んで、「殺人者」に変容してしまう過程を見せていくやり方もあったでしょうし、実際そうした点について「薄い」「浅い」という批判もあるようです。ですが僕は本作のある種の淡泊さは、あくまで「普通の少女」の物語であるために意識して選ばれたものだと思いますし、あえて「向こう側」に落ちこんでしまうサイコ系な展開を避けている点こそが作品の魅力であり、作者の資質であると感じます。本作では「少女」を描くために「殺人」という触媒があり、その結果ミステリとしての枠組みがあるのでしょう。

 作者は上述した「推定少女」をはじめとして「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」「ブルースカイ」「荒野の恋」など小説としての趣向は変化しながらも、一貫して「少女」を描き続けていますし、私も作者が見せてくれるものに期待しています。
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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
「これは、ふたりの少女の凄絶な《闘い》の記録。」
内容を紹介するなら、このキャッチだけでいいと思います。それ以上は無駄になってしまい、それ以下ではあまりに淡白すぎる。まさしく《闘い》でした。

田舎(島)に住む女子中学生が道を一歩一歩踏み外してしまう様を精緻に描写した前半が素晴らしいです。「ああ、そうだなぁ」と思える自然な描写に、彼女たちに見る危うさ、胸に突き刺さるような痛さ。とても言葉では表現しきれないほどの雰囲気をもった、超一流の描写力です。後半、一本道になってしまったところはあまり好きじゃないけれど、見事に少女の葛藤が描かれた傑作です。あまりに恐ろしくあまりに痛々しいラストを味わった私は、大袈裟ではなく、しばらく唇が震え、恐怖と痛みで眠ることができませんでした。それでいてなお、何かをしなければならないという衝動にからせる、そういう物語でした。
宮乃下静香の告白や物語のそれから、プロローグの位置付けなど、疑問に思ったことを突き詰めていきたいという気持ちもあります。そういうものが、この物語に奥行きを持たせているのだと思います。

このレビューは参考になりましたか?
23 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
初・桜庭本 2005/12/19
形式:単行本(ソフトカバー)
私はこの本で、初めてこの著者の本を読みました。

だからこの本だけで見た、感想になりますが、悪くないと思います。

山口県の島という場所で暮らす、ちょっとだけ目立ってる、けれども家では意外と問題を抱えている中学2年の女の子の話。

そこにほのかな恋愛とか、女の子特有のあのドロドロなのかさっぱりなのかわからない友達関係とか、最近ではそう珍しくない家族問題が入り混じり、事件として『友人』からけしかけられた『殺人』が絡んでくる……。

簡単に言えばそんな感じに見受けられました。

ただ、その友人がゴシックロリータである必然性がちょっとよくわからなかったです。奇抜という意味でそうしたかったのかな……。

主人公には意外と感情移入できました。肝心なときにはどもり癖がでてしまうとか、そういうところはわかるなぁと。

でもクライマックス。今まで動揺なんて見せなかった友人の意外な一面がでてきたし、主人公の毒が溢れて、まあそれはそれで良かったです。

結局それで終わるかー……とは、正直本当に思ったんですが。

とりあえず、すぐに読める類の本です。

この年末にちょっと読みたいと思った時に、お勧めかな。
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