唯一、全編完読する小説誌です。
「頬にしたたる恋の雨」
久我有加×志水ゆき
昭和初期の席亭×落語家のお話。
マンザイの草創期のうんちくも楽しかったです。
剛しいらさんの「花扇」などお好きな方にはぜひおすすめしたいです。
あれほど切なく重く忘れられない余韻を残すほどではありませんが・・・
「恋はドーナツの穴のように」
砂原糖子×宝井理人
関東の地方都市におけるバイト高校生×ドーナツ屋店長のお話。
なんでもない舞台設定なのに、どうしてこんなに上手なのかなあ・・・
なんか一歩間違えば「むっつり」なんじゃないかというくらい無口でリア充で背の高い美形な高校生くんの設定勝ちという気がします。
めずらしくタイトルはちょっとはずしてるかも。(哲学的でいいとは思うのですが)
青春モノがお好きな方へ。
「背中で君を感じて」
いつき朔夜×宝井さき
Jリーガー(?)と警備員。
なんか・・地に足が付いているような付いていないような微妙な話でした。
この作者さん、デビューした頃はめちゃ好きだったんですけど・・・・
最近ははずれはしないけどあたりもない、という感じ。
つまり凡庸。
「ココロに咲く花」
絢谷りつこ×六芦かえで
ホテルの御曹司副支配人×フラワーデザイナーの見習い。
こ、これは・・ど、どこのびぶれ作品・・・?!
かと、つい雑誌の表紙を改めてしまうくらいナンセンスでバブリーなご都合主義なお話でした。
ちょっと浮いているような・・・
御曹司が花屋に一目ぼれして押しまくるんですが、説得力皆無でしらけました。
でもまあ、夢を見るにはこれくらいバカバカしい話の方がかえっていいのかも。
ハーレクインすら超越したBL真骨頂という感じ。
「銀座の恋の物語」
鳥人ヒロミ
読みきりシリーズ第二弾。
例の宝石商さんが、昔馴染みとバーで飲んでいるという設定ですね。
前回の話覚えてないけど、短いのによくまとまってるなーって思います。
別に好きな作家さんでもないけど、好き嫌いは抜きにして、「読ませる」作家さんですね。
少しずつ明らかになる(のか?)宝石商さんの過去と現在と未来に乾杯。
「てのひらにひとつ」
夕映月子×三池ろむこ
塾講師のアルバイトをしている大学生と、その塾に通い始めた、同じ大学の教職員の恋。
うーん。正直現実感があるのかないのかよくわかんなかったけど、飽きずに読めました。
ちょっと成就は唐突だったかもしれないけど、静かで味わい深い恋だったような気もする。
「にわかアメ恋を降らす」
碧井アオ×文月あつよ
下着メーカーの御曹司で副社長をびしばし鍛えるデキる秘書・・・
ありがちな話でした。
新鮮味は皆無だけど、ギリギリ及第点で時間つぶしにはなるかな的な。
(辛口ですみません)
次号は鳥谷さんのために買うような気がします。