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小説 金融庁 (講談社文庫)
 
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小説 金融庁 (講談社文庫) [文庫]

江上 剛
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

金融庁、銀行、検査官。これがすべての真実借金が元で父が自殺した過去を持つ金融庁統括検査官、松嶋哲夫。淡々と仕事をこなす哲夫の元に大東五輪銀行への検査要請が下った。そこには弟が勤務していて--

内容(「BOOK」データベースより)

「銀行が嫌いだから、金融庁に入った」。まじめで、公正。最も信頼される金融庁検査官、松崎哲夫。ある日、大合併による綻びが噂される大東五輪銀行の怪文書が届く。哲夫に下った、そのメガバンクへの査察命令。しかもそこは弟が勤める銀行で―。巨大化した組織の闇。金融庁VS.銀行。企業統治の心はどちらに。

登録情報

  • 文庫: 448ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/11/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062761963
  • ISBN-13: 978-4062761963
  • 発売日: 2008/11/14
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
旧UFJ銀行の検査忌避がベースになった物語な訳だけど、半分は抜群にリアル、半分はあり得ん、って感じです。
この間読み終わった消失-金融腐食列島【完結編】〜高杉良もそもそもは三和がベースだったので、ストーリー的にも登場人物的にもかぶる部分が多すぎで、しかも両作者共綿密な取材に基づきフィクションともノンフィクションとも言えない物語を作って行くので、「きっと本当にこういう人が居たんだろーなー」とか、「こんな事があったんだろーなー」と思って読んでみた。

ちなみに三和がやったとされている「緑化作戦」は今は旧東京三菱の「枯葉作戦」で駆逐されているとの噂は本当か・・・。

■読んで欲しい人
・金融庁の人
・銀行の偉い人
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
金融業界に身を置いて、霞ヶ関に出入りせざるを得ない部門にいた方々が読むと、あまりのリアルさに仰天するはずです。特に、主人公の主任検査官と銀行経営陣、臨店検査先(この本では新宿支店)でのやり取りは、息を呑む思いで読まれた方もいらっしゃるのでは?もう一方で、都市銀行の中枢で色んな経験をされた著者の「思い」が、登場人物の口を借りてあちこちに散りばめられている気がしてなりません。著者が言いたいのは、一方的な利益追求の前に、銀行マンとして、場合によっては人としての「矜持」だったのではないでしょうか。いま、各企業が大汗で整備をしている(させられている?)内部統制システムも、企業内が羊の集団ならば、経営者の犯罪には無力であることを、この小説は暗示している部分が含まれており、実際にあった検査忌避を題材とした『キワモノ』ではなく、長く読まれていい上質の経済小説だと思います。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 猫だるま VINE™ メンバー
形式:文庫
 江上さんの本は二冊目です。『円満退社』には正直ピンとこなかったのですが、これはおすすめです。
 今作品は実際にあった、UFJの金融庁にたいする検査忌避の事件がもとになっています。ニュースだけではわからない事件の裏側を小説仕立てにしています。UFJは結局、三菱の傘下に入りましたよね。

 あらすじは読んでもらうとして…

 考えさせられたのは、公(おおやけ)と私(わたくし)と悪いのは誰だということです。
 会社はどんなに大きくても一企業に過ぎません。なので、利潤追求を追求することはあたりまえ。自社の倒産を防ぐのもあたりまえです。ですが、巨大メガバンクともなれば当然、公共の福祉も考えた経営もしなくてはいけない。
 仮に中小の企業やベンチャー企業に対する融資を銀行側から考えたとき(公のための銀行)、狙い打ちのような金融庁からの監査を考慮に入れると、絶対安全な相手としか取引したくないでしょう。ベンチャー企業への融資はまず無理ですよね。
 平和相互銀行とイトマンの疑惑についてはまだ霧の中ですが、逮捕されたのは、キョエイチュウ氏だけです。この事件も逮捕されたのは、UFJの幹部だけです。バブルや失われた10年の責任をとって、旧大蔵省の幹部が逮捕されたとは聞いたことがありません。政治家もです。

 ほんとに悪いのは、誰なのでしょうか?
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