今月号は、「書くエロス、書かないエロス」と題して、官能小説の大特集が組まれている。しかも、付録には角川文庫そっくりの体裁の別冊まで官能小説。堪能したと言いたいところだけど、まぁ、それなりに楽しめた。
それよりも何よりも、今月号の目玉は、池上永一の沖縄(というより琉球王国)をテーマにした新連載、「黙示録」が開始されたこと。池上永一は、話題になったテンペスト以前からのファンだけど、最近は乗ってる感じ。今回の新連載も冒頭から飛ばしに飛ばし、結構な分量の掲載だったけど、あっという間に読み終えてしまった。「テンペスト」ほど、きらびやかさはまだ感じられないけれど、きっと琉球王国の歴史を交え、その王朝や市井の人々の喜び、悲しみ、苦しみを描いた池上永一らしい小説になることは間違いなさそう。
冲方丁の「光圀伝」の連載が終わったら、毎月読むのをやめようかなぁ、って思っていたけど、こりゃ止められそうもないな。その「光圀伝」も今回もいい出来。
今月号は新装刊以来99号ということで、次号の100号では新装刊以前からの野性時代の特集が組まれるとのこと。こちらも懐かしくて楽しみだ。