高杉晋作が亡くなるまでの維新初期の伊藤博文の物語です。
考えてみると貧農からトップ(初代内閣総理大臣)までのし上がったのは、過去には秀吉くらいです。
明治維新というと西郷、大久保、坂本、長州では桂がクローズアップされ、若き伊藤の活躍はどちらかというと埋もれがちです。
しかし革命の火蓋を切り、時代の流れを変えたのは高杉、井上、伊藤の三人衆であり、彼らなくして明治維新は起こりえなかったことが、これを読むと良く分かります。
しかもこの三人は必ずしもお行儀の良い優等生だったわけでなく、女癖、酒癖の悪い藩の問題児で、そんな彼らの生き様が伊藤視点で語られています。
この三人については司馬遼太郎氏を含め多くの著作があるので、いろいろな視点で読まれると、この非常に人間くさい三人が巻き起こした奇跡の面白さを堪能できると思います。