二宮金次郎の生涯を、
著者が「小説」として脚色したものです。
「小説」という表現にこだわっているのは、
著者独自の視点(主観的ともいえる部分)が
多く含まれているためでしょう。
時代小説(?)で厚い本のため、
読みにくそうな印象をもちますが、
全くそんなことはありませんでした。
「現代小説か?」
というくらい読みやすかったです。
しかし、この読みやすさは、
時代小説という視点で見た場合には、
不満が残ります。
言葉や表現が現代的過ぎるのです。
アイデンティティ、コミュニティ、
バトンタッチ、デベロップ、
CI、DIなど、
時代小説で使うべき表現だとは思えませんでした。
そのため雰囲気としては台無しです。
ビジネス書にも通じるような要素などもあるので、
時代小説として読まなければ
学ぶべき点も多いですし、
かなり良いデキだと思います。
二宮金次郎という人のことを
気軽に楽しんで知るには良い本でしょう。
理想を言えば、少年時代の内容を増やし、
もっと偉人として尊敬できるような性格で
描いてもらいたかったかな。
個人的な評価としては星4つです。