恐らくこの作品は、読者がゲームのDQ6をプレイした後に読むことを前提に書かれているんだと思います。小説だけを読むとちょっと物足りなかったです。舞台設定や世界観の説明がかなり省かれているため、小説から読んだ人は予備知識がないためにとまどうかも知れません。 ゲーム版DQ6の物語の流れがあらかじめ頭に入っている状態で読んでこそ、緻密な風景描写や心理描写、また小説独自の登場人物やサイドストーリーが散りばめられたこの作品の真価が味わえるのだと思います。ゲームをプレイした後に小説を読み返してみたら、ゲームの内容と小説の文章とが重なって、DQ6の世界が生き生きと浮かび上がってきてとても楽しめました。 ゲームの補注的な役割を持っている小説だと思います。