そっち系が好きな女性だと非常に好評価になりそうな作品。
DQが好きでこの小説を買うというよりも、この作者が好きで小説を買うという人が多いのではないだろうか。
有名な人で名作も存在するが、この作品に限っては駄作と評価せざるを得ない。
ロザリーが森の精霊エルフとして普通に描かれているのではなく、エルフの王女という設定になっているが
そこまで風呂敷を広げる必要があったのだろうか。その設定が生かされる場面がない。
更にアリーナの一人称が「ボク」、さらに同性愛の気があったりもするなど、姫としての高貴さと元気さの兼ね合いが魅力であったろうに。
トルネコが客に騙されお金を巻き上げられている描写も多く、トルネコは精力的で行動的なイメージがあったのだが。
クリフトがアリーナと男主人公との関係を勘繰って執拗に嫌がらせをするのだが、クリフトは神官という設定を忘れてしまっているのではないか?
他にも本当に数え上げればキリがないが、この人のオンリー設定の数々には怒りを通り越し呆れてしまうほどだ。
冒険そのものも10年に渡っているという設定だが、その設定が何に生かされているのか全く解らない。
恐らく壮大な叙事詩として描きたかったのかもしれないが、その場の気紛れで設定を追加しても
説得力のある説明がない限りは読者は理解出来ないだろう。
結果的に設定の悉くが失敗していて読んでいてやるせなくなってしまう。