著者の前作である「乙女侍日記」のようにマーケティングをわかりやすく説明しているものを期待している人は購入しない方がいい。
この本は、自らの夢を具現化するために努力する男の物語を読んでみたい人向けだ。BSC(バランスドスコアカード)などの経営指標などについて学べる面もあるが、プラスα的な要素でしかないと思う。ちなみに「映画ロッキー」のような盛り上がりや最近話題のホリエモン著の「拝金」みたいな疾走感はまったくないので、その辺は最初から期待しないほうがいい。
ただ、日々「変わりたい」、「向上したい」と思っている人にとっては、いい本だと思う。この話がどの程度実話なのかはわからないが (もしかしたら、全部フィクションなのかもしれないが・・・)著者の経歴を見る限り、かなりの部分、実話なんじゃないか?と思わせる部分があり、そう考えると、著者は実際に「自分を変えた」わけであり、この話は意外と説得力を持っている。1人の人生を疑似体験出来るのは、悪くないバリューなのではないだろうか
内容についてはネタバレになるので、多くは語らないが、これは一人の女性をモノにするために、BSCなどのマネジメントスキルを学び、成長する男の物語である。そう、すべては女性のため。その涙ぐましい努力(基本は教授に聞くだけ)、自らを奮い立たせて前に進む姿(エステに通うなど、基本他人まかせ)、に感動を….いや、実は感動はまったくしないが、共感できる部分がないわけでもない。さらに後半の展開の速さ、主人公の変貌ぶりの激しさには、少々驚かされるが、男にとって、「あこがれの女性」というはそれだけの変化を起こさせるパワーを持つものであるから、まぁいいのでは。
内容は軽いが、逆に言えば、読みやすく、前に進む力にはなる。著者の意図もそうであると願いたい。