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小説 ザ・ゼネコン (講談社文庫)
 
 

小説 ザ・ゼネコン (講談社文庫) [文庫]

高杉 良
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

大洋銀行から大手ゼネコンの東和建設に出向して、社長の秘書役に抜擢された山本泰世。若さに似ぬ直言ぶりは、竹山総理を後ろ盾に世界的なホテル・チェーンの経営に乗り出すワンマン社長の信頼を得るが、公共事業の入札やゴルフ場の開発では業界の闇の深さを思い知る。バブルという時代の内実に迫る意欲作。

内容(「BOOK」データベースより)

大洋銀行から大手ゼネコンの東和建設に出向して、社長の秘書役に抜擢された山本泰世。若さに似ぬ直言ぶりは、竹山総理を後ろ盾に世界的なホテル・チェーンの経営に乗り出すワンマン社長の信頼を得るが、公共事業の入札やゴルフ場の開発では業界の闇の深さを思い知る。バブルという時代の内実に迫る意欲作。

登録情報

  • 文庫: 544ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/7/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062764105
  • ISBN-13: 978-4062764100
  • 発売日: 2009/7/15
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 中村
形式:単行本
  A建設(?)をモデルにした経済小説であろうか。A社は、もう30年以上も前、サンパウロの高級ショッピング街に、伯国建設会社G社と合弁で小規模な高級ホテルを建設し経営を始めた。設備の整った高級ホテルのなかった当地で人気を博して好業績を上げて、ブラジル・ブームが終焉し、撤退を始めた多くの日系企業を尻目に、日系勝ち組企業として、更に、リオ、パナマとホテル事業を展開して行った。

  大手ゼネコンへの飛躍を志向した中堅建設会社が、増注の一環として、開発不動産事業にのめり込んで経営悪化を招いたが、このA社の新規ホテル業の展開も、事業拡大への一つの新しいビジネス・モデルでもあった。歴史の悪戯(?)か、資産バブルの崩壊と資産デフレに翻弄されて、不動産開発投資に傾斜した多くのゼネコンが危機に瀕することとなった。

  この小説は、このホテル事業の展開とトップのワンマン経営を銀行との絡みで描くだけで、その後のA社を暗示するところで終わっている。新しいビジネス・モデルを追うことによって活路を見出そうとした多くのゼネコンが、何故、破産や民事再生法適用申請に至らざるを得なかったのか、あの経済社会の大きな激動の中で呻吟したゼネコンの苦悩を描いてこそ経済小説ではなかったのかと思うのだが。

  余談ながら、フィクションであろうとなかろうと、あのような巨大なホテル買収の取引が極秘裏に行われ、取締役決議も経ずに、一握りのトップだけの決断でなされたとするならば、法違反であり、今日喧しいコーポレート・ガバナンスに関して何をかイワンやであるこちらを付言しておきたい。

  

  

  

このレビューは参考になりましたか?
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
1内容自体
 内容としては,ビジネスの世界を覗いたり社長室の世界を垣間見るのには良い小説であり,主人公もサラリーマンからみて好感を持てると思います。その意味ではわりと良く書けていると思いました。

2ゼネコンについて書かれているか?
 出向先の建設会社の海外との事業提携の交渉,メインバンクの座の争いなどが書かれており,それはそれで一応面白いです。
 ですが,ゼネコンと言えば工事の受注過程における談合その他の交渉の過程を連想するのが普通でしょうが,そういうことは殆ど書かれていません。
 自分は,そういった建設業界の様相を勉強する意味を込めてこの本を購入したのですが,ちょっとタイトルにだまされたかな,とすら思いました。 
 高杉氏の作品は始めてだったのですが,他の作品を読む際には内容を良く確認してから買おうかなと思います。
 ちなみにタイトルは,「ザ・出向」とか「ザ・社長秘書」が適切かなと思います。
3評価
 小説自体は割とテンポもよいのですが,タイトルとの不整合,内容が迫真性に欠ける(事業提携の交渉もおそらく著者が実際にそのようなビジネスの体験をしていないからか,どこか切り込みが甘い気がしますし,ビジネスの醍醐味を垣間見ることはできませんでした)ことから星二つとしました。

このレビューは参考になりましたか?
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
バブル崩壊と共に倒産した「政治銘柄」中堅ゼネコンをモデルにしており、『ゼネコンの問題を鋭くついた作品』を期待したが、まったくの期待はずれに終わった。 本編の4分の3以上は、人事・融資に関するゼネコンと銀行とのステレオタイプのやり取りが延々と繰り広げられ、核心となるべき政治家との関係・談合問題に関する部分は、わずか10ページにも足らず、しかもゼネコンビジネスの実情や、公共工事の談合がどのように組織され、政・官がどのように談合に絡んでいるかといった、主要テーマに深く関わる切り込みや洞察は何もない。読者に対して、ゼネコン問題に関する問題提起や新たな知識を与える社会的インパクトはゼロと言える。

著者は金融をテーマにした作品を多く出しているようであるが、ゼネ!コンビジネスに関する限り、新聞・週刊誌の切り抜き記事から得られる以上の情報源は持っていないであろうことは明らかである。主人公を含む人物描写、会話、ストーリー展開、等々、小説としての技量も低級で、ゼネコンの問題より社内の人間関係の有象無象を描いた描写が多すぎる。 帯カバーには『日本経済の危うさを描く著者最新作!』と銘打たれているが、あえてジャンル分けするならば、銀行から出向した主人公の目を通した、皮相的かつ感傷的な『日記風3流サラリーマン小説』の域を出ていない。

一流の料理を期待して料亭の座敷に座ったが、コンビニで買い集めた付合せが次々と出されただけで、とうとう最後まで『料理』に値するものは何も出なかった、という正真正銘の駄作である。

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人物描写がおもしろい
この小説のモデルとなった会社に実際に勤めていた者です。小説が始まる年の2年後、バブルの最中に入社したので、当時自分の周りで起こっていたことにつながりました。実際に... 続きを読む
投稿日: 2009/1/25 投稿者: Xiao
必要悪?「談合」
経済小説。バブル崩壊前の建設業界を描いている。
大手ゼネコン「東和建設」のメーンバンクに勤める山本が出向を命じられるところからスタートする。... 続きを読む
投稿日: 2008/10/2 投稿者: 本の世界へ
サラリーマン
物語の最後のほうにでてくる、
東京都庁舎の建設に関わるビックネームの週刊誌的な裏話は
ちょっとおもしろいなあとおもったけど、... 続きを読む
投稿日: 2007/7/20 投稿者: 法学部
おもしろくて何回も読みなおしたよ
高杉小説らしく、ある判断に至るまでの見えない背景を迫真の描写で描かれています。非常にリアルに描かれています。... 続きを読む
投稿日: 2006/2/11 投稿者: ミラクル
楽しめました
 著者の小説は、出張が多い私にとっては電車内でのつかの間の
娯楽です。楽に読めるが、軽薄ではない、サラリーマン語法(笑)... 続きを読む
投稿日: 2004/12/16 投稿者: ny
で・・・?
著者は経済小説で有名であるが、建設業界特有の事象に
全く切り込めておらず、ゼネコン営業のやりとりや談合、... 続きを読む
投稿日: 2003/12/3 投稿者: yoshihide0515
帯に惹かれて買いました・・・が
チョット期待はずれでは?「政官との癒着」は,政止まりだし,「消えぬ談合」も,やや詳し目の談合は小説の舞台となった会社のものではない,舞台となった会社のものは現場の... 続きを読む
投稿日: 2003/11/23 投稿者: qzaemon
高杉さんの切れ味は鈍った
高杉氏得意の手法である事実とそれを膨らませた想像小説。
しかしながら最近どうも切れ味が鈍い。
予想できる結末は残念。... 続きを読む
投稿日: 2003/9/26 投稿者: 本読み
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