子供と一緒に絵本をよく読んでいたのですが、小説版は自分のために買いました。絵本ではすんなり嵐の翌日出会った2人が意気投合しますが、こちらでは心の駆け引きや動揺が細かく描写されています。ただ、きむら先生のHPにも書いてありますが、メイが中性的存在ではなく女性寄りに書かれていて、少し違和感があります。作者の意図というより出版社の意向と知って、さらに「余計なことを・・・」と思ってしまいました。せっかくのきむら先生の世界に水を差すようなことになっているようで、少々残念。
女性的描写のせいで、思わず、シェークスピアのロミオとジュリエットを彷彿とさせ、あぁ、ロミオとジュリエットもガブとメイの心境だったんだ、と思ってしまいました。結局、2人が一緒になるためには俗世のしがらみすべてを捨てなければならなかったんだ・・・と思うとせつなくて泣いてしまいました。
それでも、この一冊はとても深く考えさせられる本に仕上がっています。絵本とはまた一味違うあらしのよるに、がここには詰まっています。