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小説日本婦道記 (新潮文庫)
 
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小説日本婦道記 (新潮文庫) (文庫)

山本 周五郎 (著)
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5つ星のうち 5.0 日本女性の凛然とした美しさに思わず涙する名作, 2002/10/27
 武家の時代、男たちが命をかけて主君に仕えていた頃、男たちの家には、献身的に、しかしすがすがしいまでに強く生き抜いた日本の妻や母たちがいた。この本は、そうした女性たちの生き様をつづった11編の短編からなる。主題は、「日本女性の美しさは、その連れ添っている夫も気付かないというところに非常に美しくあらわれる」ということを小説として提示することにあったようである。彼女たちの凛然とした美しさに、思わず涙が溢れてくる感動的な作品である。ぜひ一読されることをお奨めする。まだこの本を読んだことのない人は幸せだ、この本と出会える感動をこれから味わうことができるのだから。

 この作品は、昭和17-20年ころの太平洋戦争中に書かれた。当時は紙が不足していたため、限られたページ内で収まるように、作品は無駄を省いて書かれており、美しい文章のみから構成されている。

 一時、この作品は男尊女卑ではないかと叩かれたことがあったようである。しかし、この作品は、夫が苦しんでいるときに、妻も一緒になって苦しみ、1つの苦難を乗り切っていくという意味で書かれたものであり、女性だけが不当な犠牲を払っているわけではない。

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5つ星のうち 5.0 女の武士道, 2004/5/11
 男が貫くのが武士道なら、女が貫くのは、いったい何なのだろう。タイトルにある「婦道」とは、それをさしているように思える。
 ひとがなにか譲れないもののために、自分の意志を貫くことに、基本的に男女の別はない。この短編集の中にはさまざまな女性が出てくるが、

彼女たちは「女である」条件の中で精一杯それを通している。男性が「男である」条件から出られないのと同じように。
 自分の生きかたを、改めて考えさせられる一冊。

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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 女性達の心の強さに憧れます, 2001/3/17
 日本人女性の美しさは、その連れそっている夫も気づかないというところに非常に美しくあらわれるということを小説として提示することがテーマという短編小説集です。

 作者の意図としては、意識して日本の女性たちに道を示すというようなものではなく、自分の好きな女性を描いたのだそうです。この表題から、女性の献身的な犠牲をすすめているような感じがうけとれるんですが、内容としては、全然そうではないと思います。  登場するのは、たいてい侍の妻か恋人で、その侍である男達の状況や払う犠牲のすごいこと。

 私は中でも「糸車」が好きです。主人公、十九歳のお高は、老父と弟とつましい暮らしをしていますが、彼女は彼女なりに生活を楽しんでいます。糸繰り内職に精を出し、新鮮でよい魚が安く買えたと喜んだり。彼女は里子で、本当の親が意外にも出世したので、養育費を支払って、引き取りたいと言っています。実の両親や兄弟にかこまれ、個室を与えられ、素敵な着物がある、お姫様の暮らし。お高は、辞退して家に戻ってきます。老父は、父や弟のために幸せになる運を捨ててくれたといいます。が、お高自身には、そんな気持ちがなかったように思います。心の底から、老父と弟との暮らしが好きで、それが自分に合っていると判っていたんだろうなと。自分を知っていること、その決断力は美しいです。

 妻がなくなり、家族や使用人の哀しみの深さから家計のやりくりの大変さを理解した「松の花」、一見うだつのあがらない夫を持ち、妹たちの暮らしぶりのよさに目移りしてしまう「風鈴」も、自分が何のために生きているのか、その意味を深く考えさせてくれ、主人公の女性達の心の強さに憧れます。

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投稿日: 2007/9/16 投稿者: hiraku

5つ星のうち 5.0 婦道あっての武士道
じつに美しい小説だと思った
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投稿日: 2005/5/16 投稿者: ア・チュー

5つ星のうち 5.0 ヤマシュウに出会うまでの人生、損してました
収められている短編の殆どの話で滝のように泣けました。
現代人に忘れ去られた「日本人の美しさ」「心意気」が
全編に通じて感じられる本当に良い作品。続きを読む
投稿日: 2004/9/16 投稿者: 桔梗

5つ星のうち 4.0 封建的なタイトルと裏腹に、実は全ての人間への賛歌だという気が
題名がすごい、封建的である。よく読んでみなければ、「何じゃこれワー」とのたうつ現代の婦女子も多かろう。巻末の解説によれば、「女ばっかり不幸になる/犠牲になる」と... 続きを読む
投稿日: 2004/1/5 投稿者: すずぱぱ

5つ星のうち 4.0 捧げる、モチーフとしての女たち。実は普遍的な愛
題名がすごい、封建的である。読んでみれば、「何じゃこれワー」とのたうつ現代の婦女子も多かろう。巻末の解説によれば、「女ばっかり不幸になる/犠牲になる」との批判が... 続きを読む
投稿日: 2003/12/6

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