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小説女子弁護士葵の事件ファイル
 
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小説女子弁護士葵の事件ファイル [単行本]

岩崎 健一
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

普段の生活で起こり得る身近なリーガル・トラブルを、現役弁護士が小説の形を借りてわかりやすく解説する法律本です。豊富な脚注やコラムなどで、法律に関する知識を深められるうえ、駆け出し女性弁護士の青春小説としても楽しめる一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

裁判員制度が2009年5月21日からスタート。重要な新法や法律改正についてもわかりやすく解説。ストーリーを楽しみながら自然に身につく法律知識現役弁護士による新感覚小説。

登録情報

  • 単行本: 239ページ
  • 出版社: 双葉社 (2008/6/17)
  • ISBN-10: 4575300446
  • ISBN-13: 978-4575300444
  • 発売日: 2008/6/17
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 29,768位 (本のベストセラーを見る)
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By k.t VINE™ メンバー
形式:単行本
 この作品に先んじて、「女子大生会計士の事件簿」シリーズが有名になりましたが、あのシリーズ同様、物語形式でいわゆる「士業(しぎょう(会計士、弁護士など難関資格に合格した人が独占的に就ける職業))」の仕事紹介をする本です。
 
 痴漢冤罪、リストラ、架空請求、子の認知問題、借金返済、遺産相続など、代表的または身近な法律トラブルの相談が主人公・日向葵のもとに持ち込まれます。それらの相談に対して葵が回答する形で、どんな風にそういった問題に対処すればよいか、弁護士はどんな風に依頼人への相談に乗るのかといったことが垣間見れます。ためになって、面白いです。
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形式:単行本
「小説」とあったので、テレビドラマのような女性弁護士の活躍する推理小説を想像していましたが、普通の人の日常生活に起こりうる「事件」というよりも身近な問題にどう対処すればいいのかという情報が書かれている本でした。まえがきによると、小説と実用書の中間をねらったもので、思うにその観点からいえば、成功しているように思われます。少なくとも私の場合、一気に読んでしまいました。私の身辺にも法律問題に巻き込まれる人は増えているような気がします。この本に取り上げられているような事例も、「ある、ある!」という感じです。ただ、素人としては条文を示されて説明されても「お春さん」のようになってしまうのがおちですね。身近に弁護士がいない人は、とにかく「法律相談」を有効に使いましょう!!日常生活の中にも、法律的危険が結構一杯あるものですね〜!!一読しておいて損はないかも。
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形式:単行本
本書(岩崎健一『女子弁護士 葵の事件ファイル』双葉社、2008年6月20日発行)は弁護士である著者が「面白くて、ためになる」というコンセプトで著したリーガル小説である。「まえがき」によると、小説としての面白さを追求しつつ、法律知識を身につけられるような内容を目指したという。

新米の女性弁護士・日向葵を主人公にし、彼女を通して法律事件を描く。物語は事件毎に一話完結型で展開する。扱われる事件は痴漢冤罪事件、リストラ、架空請求、子の認知、過払い金返還、相続と日常的なものながらも多岐に渡る。

本書では会話文が多用され、法律の説明も依頼者と弁護士、主人公と先輩弁護士の会話を通して行われる。そのため、実用書的な長々とした説明は少ない。

また、主人公は、かんざしがトレードマークで、ケーキに目がなく、演劇スクールに通っているという個性的なキャラクターである。そのため、法律論ばかりの堅苦しいものにならず、気軽に読み進めることができる。

リーガル小説としての本書の特徴は法廷シーンが存在しないことである。法律相談関係の本を書くことが出発点であったこともあるが、法的紛争の大半は裁判に行く前に解決するという実態を反映している。

支払督促を悪用した架空請求に対しては、督促異議申し立て及び強制執行停止申し立てで対抗したが、本書では裁判所に申し立てたところで終わっている。本来ならば申し立ては手続きの出発点であり、その後どうなるかが気になるところである。しかし、本書では申し立てにより一先ず安心という形になっている。

ここには早めに弁護士に相談することが成否を分けるという著者の思想がうかがえる。後になって弁護士に相談しても手遅れになってしまうトラブルも存在するためである。反対に適切なタイミングで相談を受ければ、後は単純な手続きで済む。そのような事件が現実の弁護士業務の大半なのだろう。

記者(=林田)は東急不動産(販売代理:東急リバブル)とのマンション紛争で東京高裁まで争った経験がある。東京高裁における訴訟上の和解成立後も和解条項の履行をめぐって紛争が再燃した(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、2009年)。

同じ法律紛争でも記者の裁判と本書で扱われた事件では、かなり様相が異なる。記者の裁判では原告(記者)と東急不動産は全面的に対立しており、熾烈な争いになった。また、消費者契約法による不動産売買契約の取消しが認められるかという先例のない分野の裁判であった。弁護士にとっても負担が大きい事件であった。

本書は重たい事件や突っ込んだ法廷闘争を期待する向きには不満が残るかもしれないが、裁判を回避できるならば、それに越したことはない。記者の裁判が泥沼化したのも東急不動産の非妥協性、頑迷さが原因であり、他の会社が相手ならば長引かなかった筈である。日常的な法律紛争を大事に至る前に解決の具体的な方策を提示しており、「面白くて、ためになる」というリーガル小説の新分野を狙った著者の試みは成功している。
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