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このエッセイ集には本の解説が数多く出てくるのだが(というか、どんな話でも最後は本に結び付けている。)、その本を語ってるいるのが何よりも本人の至福の時間らしく、中島誠之助が焼き物を愛でながらそれを語るが如く、その文章から満面の笑みがこぼれてくる。
ここで取り上げられている全ての本が、どれもこれも読んでみたくなった。
デビュー作の「六番目の小夜子」を読んで以来、何故か恩田さんには惹きつけられ続けた。作品を読み終えたときの感動などは、重松さんなどの方が遥かに凄かったが、何故か恩田さんの本には手が向いていた。その謎がこの本を読んで解けたような気がする。本当に好きな事に向かって邁進している人は、それだけで素晴らしい魅力が発生する。それが恩田さんの小説のあちらこちらに散りばめられていて、無意識にそれを感じ取っていたのではないだろうか。
恩田陸、この人が本を書き続ける限り、僕はこの人の本を手にすると思う。
恩田陸ファンには本当に、たまらない作品。
「小説以外」で、出てきた作品を全部読んだらかなりの、知識人になる事は必至。
また、気づけば彼女はよく登場人物を本好きの人間にしている。
例えば【常野物語】でも【麦の~】でも。とこのでは、読んだ内容を記憶してしまう能力。きっと、恩田さんも憧れていた事だろう。麦の~では理瀬がファミリーと初めて顔を合わせる場面で【ミステリ、ファンなの】と言ったりしているし。また、麦の~に出てきた【三月~】を実際に本にしてしまったり・・・。本当に本が大好きなんだなぁ。OLやめて小説家になっちゃうぐらいだもん。それで、正解。みんな、あなたを待っていた。
兎に角、恩田陸の【小説以外の事】が沢山、詰まった作品です。しかし、いくら話題沸騰の恩田陸の作品ってどんな物かしらと、初めて恩田陸に触れようとする人間が【小説以外】を手に取るのは、流石に無謀。
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