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小説ペイオフ―通貨が堕落するとき (講談社文庫)
 
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小説ペイオフ―通貨が堕落するとき (講談社文庫) [文庫]

木村 剛
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

未曾有の金融危機を“演出”した者は誰だ!?
政府・金融界の“爆走”を圧倒的精密さで描く日本崩壊のシナリオ

2003年12月30日、銀行一斉モラトリアム宣言へ。そして2004年3月末、ペイオフ凍結が解禁される――。
日本の金融システムが機能不全に陥るまで、政府、日銀、与党、そして破綻銀行は「迷走」を繰り返してきたかに見える。だが、このシナリオには陰の「演出者」がいた!
「通貨が堕落するとき」を改題。

内容(「BOOK」データベースより)

二〇〇三年一二月三〇日、銀行一斉モラトリアム宣言へ。そして〇四年三月末、ペイオフ凍結が解禁される―。日本の金融システムが機能不全に陥るまで、政府、日銀、与党、そして破綻銀行は「迷走」を繰り返してきたかに見える。だが、このシナリオには陰の「演出者」がいた。

登録情報

  • 文庫: 503ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/10)
  • ISBN-10: 406273608X
  • ISBN-13: 978-4062736084
  • 発売日: 2002/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 827,510位 (本のベストセラーを見る)
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39 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ペイオフなどと題した本を書いてましたが、堕落したのはこの方の銀行でした。ペイオフ適用第一号おめでとう!よく頑張った!感動した!
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
例の事件があったので、先頃ここで中古本を1円で入手した。その事件については、敢えて言及しない。
もはや大方の人に取っては、三洋証券、拓銀、山一証券と続いた地獄のような破綻劇は、遠い昔のことなのであろう。本書は、その時分である1997年を起点とした金融界を中心とした日本の変遷を小説仕立てで描いたものである(作者は末尾でフィクションと断っているが)。
興味深いのは、終章の近未来のあたりだ。作者はご存知の通り元日銀マンなのだが、近未来シナリオはハイパーインフレの発生になっているのだ。それはやはり中央銀行マンとしての彼のDNAの成せる業なのであろう。
今となってはお金を出してまで本書を買うことをお薦めはできないだろうが、個人的には「時代の記念」そして常に「反省」することを忘れないための備忘として、本棚に飾っておこうと思う。
このレビューは参考になりましたか?
31 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
本書の評判がいいのでびっくりしました。本書は、日銀官僚の尾てい骨が残る著者のさまざまな情念~金融政策論から市中銀行をバカにする傲慢さまで~を小説という形態で表現し、著者が信じる金融改革を、経済学による論証をパスして宣伝するプロパガンダ小説であると思います。

本書の言いたいことは以下につきます。金融政策は現在の不況対策には無効であるばかりか、放漫な垂れ流し財政とあいまって国民経済的には破滅的な効果を生じます。企業家の熱情と折り目正しい銀行の行動のみが不況を救うのであって日銀はなーんにもできません。日銀はインフレにならないよう、政府が放漫に走らないよう全力を尽くすのが仕事です。政府は垂れ流し財政はやめて、できの悪い銀行幹部を追放して不良債権を税金で埋め合わせなさい、でないとハゲタカ外資と癒着した質の悪い銀行幹部が国民の資産をむさぼりますよ。でも今の日銀と政府じゃそれは無理かなぁ。なんせ上の目ばっかり気にする小役人ばかりで。マスコミも感情論ばっかりで高邁な理論なんて理解できないんですよね。

以上の内容を、雰囲気たっぷりの言葉とちょっとした経済学のうんちくを交えて、筆者の代理人である数人の登場人物に語らせるのですが、実際には、例えば日本の破綻の記述など、経済学の素人である私にもみえみえの論理の飛躍を使ったりしています。要は本来的にフィクションという小説の性質をうまく活用して、理論と虚構をかき混ぜて「言いたい放題」をやっているに過ぎません。

ちなみに、文庫版で付け加わったまえがきには著者の「憂国の想い」が縷々述べられています。著者は本作品をリアリティあふれる未来予測小説であると信じています。そして、本書の最後には、これはフィクションであって、実在の状況と酷似していても偶然であると述べています。両者を並べて読むとき、本書の「言いたい放題」の立場を実感し、そしてその無責任さに慄然とします。

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