中山さん初のエッセイ集。
この著者で、このタイトルで、この表紙。もちろん、買う。
この人の恋愛小説が好きだ。この人の描く恋愛も、旅も、どちらにも惹きつけられる。
だから、エッセイは舞台裏を知ることにも繋がって、面白くて興味深い。
もちろん見知らぬ人ではあるけれども、先輩のように、姉のように、励ましや温もりを感じさせる作家さんだ。
とても美しい言葉を紡ぐ人なので、生き方や考え方を知らず、倣いたくなるのだ。
その人が「不安や虚無と闘い続けるのが人生なのだ」(p.117)と言い切れば、ああそうなのか、と、すとんと腑に落ちた。
中山さんの近況を知ることもできて嬉しさ半分、気の毒でふさぐの半分。
この人の小説を、新作を、また読みたいな、と思って閉じた。