第1部では、小説を「1、メカニズム 2、発達 3、機能 4、進化」という観点から読む事の有効性が掲げられている。
「メカニズム」とは、舞台設定、登場人物の人数、配置と出入り、プロットの展開、文体、などの要素がどのように機能しているかを考え、理解する事で読む事。
「発達」とは、その作家の人生の中で、どういうタイミングでその作品が出てきたのかということを考えてみる事。
「機能」とは、ある小説が、作者と読者との間で持つ意味を考える事。「機能」を単純化して示したものが、ジャンル分けである。
「進化」とは、社会の歴史、文学の歴史の中で、その小説がどんな位置づけにあるかを考えてみる事。
第2部では、小説9作品の一部を引用し、それに著者が読みとったものを書いていくというものだが、とても私のような一般人には、著者のように深く読解する事はできないように感じた。