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小説の秘密をめぐる十二章
 
 

小説の秘密をめぐる十二章 [単行本]

河野 多恵子
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「デビューについて」「よい文章の脈摶とは」「四十五十で才能の発露を示すことも」「名前、標題のつけ方」「筋と構造」「変装とフィクションの違い」…、さらには「作家の嫉妬について」「剽窃の危険」まで。

内容(「MARC」データベースより)

小説はいかに書くべきか、文学の心得とはなにか。いまもっとも豊潤かつ過激な作家河野多惠子が明かす創作の秘密。「デビューについて」から始まり「作家の嫉妬について」「剽窃の危険」に至るまで。『文学界』連載の単行本化。

登録情報

  • 単行本: 243ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2002/03)
  • ISBN-10: 4163582509
  • ISBN-13: 978-4163582504
  • 発売日: 2002/03
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 691,424位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
最初、この本の著者である、河野さんと大庭みな子さんを混同していたぐらい、何も知らないで読み始めました。
カウンセリング勉強中の私は、最近カウンセリングとはクライエントの実感をもとにして、カウンセラーとクライエントが共同作業で、物語を作り出すことだと考え始めていたので、この本を選んですが、 大正解でした。

物語を作ることについてついてなにか疑問を持って本を開くと、河野お姉様が、どのページを開いても、すぐ隣に座っているように、程の良い艶やかさで答えてくれます。
私は「筋に逃げるな、最初に、この物語を書こうとした、動機をしっかりつかまえることが大事だ」という言葉にすごく思い当たるものがありました。

不思議な本です。表紙をあけると、河野さんが出てきて、教えてくれます

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43 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
形式:単行本
この本の第八章に『創作の方法三 導入と終り方』というのがある。そのなかで著者の河野多恵子は「よい作品の導入部には、その作品の気配の手応えが早くも感じられているのである」といっているが、この気配という言葉は非常に重要で、それはこの本にもあてはまっている。最近では、なぜこんな人が、と思いたくなるような人まで小説作法に類する本を書いていて、なかには、文学について書いたものなのか、それともパソコンかなにかのマニュアルなのか判然としない、実に無味乾燥なものもあるが、この本は言ってみればその逆だ。いかにも『気配』というものを感じさせるし、主張がはっきりとしているにもかかわらず、細かな襞のようなものにも不足していない、まさに文学の熟達者の著作と言える。ハウ・ツーものといっても、文学が対象ならやはりこういった奥行きと雰囲気を感じさせてくれるものを読みたいものだ。<BP>この本は小説の創作について書かれたものだが、レベル的にみると全くの初心者より、中級者かそれ以上の人に向いているように思う。文学に馴染んできた人でないと、一つ一つの言葉を浅いところで理解してしまうかもしれない。<BP>多くの作品が引用されているが、すべてを肯定しているわけではなく、否定的な意味で引き合いに出されているものもあり、それらには著者の思いきった意見が付随している。『羅生門』の最後の一行を「実質的な意味は何もない非力な一行」と斬って捨てるあたり、作家としての度胸を感じる。<BP>第五章の『才能をめぐって』には、ある作家志望者の架空の物語が描かれていてこれがなかなか手厳しく、思わず反省させられる人もいるに違いない。すべての世界に通用する話だ。<BP>素晴らしい著作と思うが、「文章」を扱った最終章には多少違和感を持った。特に、著者が見事という新進女流作家の文章。どこがいいのかわからないし、私の感覚からするとむしろ陳腐である。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
1987年から芥川賞の選考委員を務める河野多恵子が小説を書こうとする新人に向けて贈る12の小説の秘密。2001年「文学界」に連載した「現代文学創作心得」の改題。「文学作品は生き物であり、書きはじめた作品は必ず完成しなくてはいけない。書きたいものと書きたいこととは丸でちがう。書きたいものとしてだけで書くのであれば、ただのお話にしかならない」 作家の基本条件としての才能の有無、創作ノート、名前・標題のつけ方、導入と終わり方、筋と技巧、人称、譬喩などについて多彩な例を挙げ、次々に秘密が手ほどきされる。私にとって特に興味深かったのは、p.220から221にかけての「詩は俳句・和歌と共に、本質的には自分自身のためのものである・・・小説は作家がそれを書く目的上読者に分られ、共感されるように創られるべきである、読者もまた分り、共感できることを期待するものである」という部分である。『羅生門』の最後の一行、『金閣寺』の自転車の前燈などの指摘には、溜息が漏れた。これほど説得力のある創作心得を読むのは初めてである。本書は同時に谷崎潤一郎の解説書としての側面も持ち合わせており、魅力は尽きない。
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