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小説、世界の奏でる音楽
 
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小説、世界の奏でる音楽 [単行本]

保坂 和志
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

「真に受ける」ことこそ、考えることなのだ。決定的小説論、ついに完結!

新しい小説を読み、考えるためには、批判をするのではなく、信じることが必要だ。考えるというのは、そこに書かれていることを「真に受ける」ことなのだ―― 『小説の自由』『小説の誕生』につづく、本当に小説を読みたい、書きたい人のための画期的小説論、完結篇。連載中に亡くなった小島信夫氏への追悼文と「追悼小説」も収録。

内容(「BOOK」データベースより)

小説は、人を遠くまで連れてゆく。書き手の境地を読者のなかに再現する小説論。

登録情報

  • 単行本: 471ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/09)
  • ISBN-10: 4103982071
  • ISBN-13: 978-4103982074
  • 発売日: 2008/09
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 147,770位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
 良い本は読後に世界の見え方を変えると言われるが、これはそのような本の一冊。主人公の視点から世界を書くのではなく、世界の中に自然があり人間がいることを描写することにより、世界に触れようとする試み。そのような志向の作者によって書かれる小説は、映画のようであり、彫刻のようである。
 この本を読み終わってから、私とまったく関係のない場所で、それぞれがそれぞれの存在を維持していることの素晴らしさを感じるようになった。著者の小説を読み返したくなり、新作が待ち遠しくなった。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By S.Omori
形式:単行本
評論でもエッセイでもない、著者がどこかで言っていたような小説「論」でもない、何か。
そういう「何か」を手にしているということが単純に嬉しくなる本です。
僕は、「読書のコンテクスト」みたいなものを持ち合わせていないからか、ジャンルの額縁に入れてしまうことをしないで(できなくて)読めたのが幸運だったと思う。

でも、物体として本になっているという側面から眺めてみると、何を書いてるの? いきなり何を語り始めるの? 小島信夫さん…だれ? ってこともある、「というか」僕にはあった。
だけど…
だけど、そのせいで分厚くなって(分厚いです。分厚くて四角いです。)、うん、そう、結果的には良かったのじゃない? と思う。
「文系人間」保坂さんだからこそなせる業(わざ)、それが(僕のような)アバウトな「理系人間」の思考回路を機銃掃射してくれるのです。
ようするに、僕はこの「本」が好きになったのでしょう。

それで、読み終わってみると書いてあったことが「よく分かっていた」。
それくらい(?)「分かりにくい」本です。
「よく分かるように」書いていたら分厚くなった、そういう感じ…でも、小説というものを「簡単に分かるように」とか「手っ取り早く理解できるように」とか、そういうのじゃない、「というか」そんなことできない。
だから、これから読む人に勘違いされたらすごく申し訳ないけど、もう僕にとってはこれは「一種の小説」になりそうだ、そして、こういう「小説」ならまた読んでみたい、できたら僕も書いてみたい、そういうふうに思います。
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