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小泉政権―非情の歳月 (文春文庫)
 
 
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小泉政権―非情の歳月 (文春文庫) [文庫]

佐野 眞一
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 620 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

辣腕秘書官・飯島勲、謎に包まれた実姉・小泉信子、そして“政権生みの母”田中真紀子。女系一家の繭のなかで育まれた孤独な貴公子を総理に仕立て上げたのは、濃密な血脈を背負う三人のキーパーソンたちの思惑だった。権力中枢に渦巻く異形の人間模様を描き出し、小泉政治の最深部に迫る渾身の力作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

佐野/眞一
1947年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経てノンフィクション作家に。97年『旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三』(文藝春秋)で第28回大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 255ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/08)
  • ISBN-10: 4167340070
  • ISBN-13: 978-4167340070
  • 発売日: 2006/08
  • 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 異形の小泉政権の本質 2007/12/16
By picander トップ500レビュアー
形式:文庫
小泉内閣に寄り添った人々(飯島勲秘書官、田中真紀子元外相、実姉小泉信子、元義兄)の観察を通じて、小泉政権の本質を浮き彫りにしようとする。
特に、飯島秘書官と小泉信子については、素顔を知るものが少なく、本書の価値の大半はその2人のレポートにある。
田中真紀子の研究や、著者の小泉純一郎観、小泉政治批判などについては、特段目新しいものではないが、本書全体のメッセージは強い説得力を持っている。
著者は政治評論家や政治記者ではなく、人間そのものを追いかけてきたノンフィクション作家。著者が「カリスマ」「巨怪伝」「東電OL殺人事件」などで執拗に論じてきたのは、裕福さや周囲の人々の合理的な説得では動かしがたい、人間の尽きない情念だろう。深い怨念と言ってもいいかもしれない。
凡人から見たら理解しがたい突飛な行動が、何を原動力としているのか、そこには事実を集めるノンフィクション作家の地道な取材と、人間の業を凝視する文学者としての人間観がともに必要で、著者はその困難を切り開こうとしている。
政治家の秘書官としてあらゆる意味で型破りな飯島の出自は特異だ。
家族の人数分も傘を買えない極貧の中、寝たきりの母、知的障害を持つ兄弟姉妹を置いて上京し、賢明の努力で小泉を総理にし、小泉のマスコミ対策を独力で取り仕切った。安倍晋三も、飯島のような秘書官がいればと評論家は言うが、それを期待する危険性も本書から読み取れる。
飯島の章について分量はさほど多くないものの、飯島の押し出しの強さ、アクの強さの原点に迫った、迫力のレポートだ。
何よりも怖いのが、小泉、信子、飯島という、あらゆる意味で普通の人間的なコミュニケーションから隔絶された場所で、政権が運営されていた、ということだ。小泉政権も、戦後政治の進化どころか、一つの激しい政権闘争の一形態でしかないという黙示録的な事実を、本書は突きつけている。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TaroTaro トップ500レビュアー
形式:文庫
佐野眞一は政治評論家でも政治記者でもない。その人物を突き動かしたものは何か、合理的には説明のつかないような何か、ということを膨大な資料や執拗な取材で突き止め、その人物を描き出そうとするノンフィクション作家である。

よって、本書も小泉政権の政策の功罪を細かく問うものではなく、著者が「異形の者」と呼ぶ、小泉政権の中心にいる(いた)人物3名(飯島秘書官、田中真紀子、姉の小泉信子)のレポートを通じて描かれる、人間観察の視点からなされた「小泉政権論」である。

著者の、小泉純一郎観や小泉政権への批判、田中真紀子のレポートに関しては特に目新しいものではないが、人間観察からなされる「小泉政権論」は実に佐野真一らしい。そして、かなり説得力がある。

著者は、当時現職だった故小渕総理大臣を描いた評伝「凡宰伝」の中で、記者クラブに属さない雑誌媒体での現職総理代全への単独インタビューはきわめて異例のことである、と記している。そして、それに成功した著者と文藝春秋社への風当たりは非常に強かった、とも記している。

だから、本書においては、はじめから小泉へのインタビューを抜きにして、小泉政権の本質へ迫ろうとしたのか、あるいは最初は彼を含めた4名を計画していたが、それを断られたのかはわからない。ただ、結果的に彼そして小泉信子のインタビューがないということが、独裁的とも言える小泉政権あるいは孤独な小泉自身の本質を際立たせることとなっているのは間違いないだろう。

本書は‘04年11月に発売された「小泉純一郎 血脈の王朝」を加筆して文庫化したものである。加筆部分には、単行本でその消息が不明だった小泉の(元)義兄、竹本公輔本人に対する取材も行われている。

実現は難しいかもしれないが、著者による小泉純一郎の「評伝」を是非読んでみたいものである。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 外堀しか埋められていない 2010/8/11
By uma
形式:文庫
著者の他の作品に比べページ数は少ない。
小泉政権下での飯島秘書官、田中真紀子外相、小泉純一郎の実姉信子を取り上げている。

タイトルの印象とは違い政治的な内容は乏しい。三名の過去と現在にスポットを当て
それぞれの異形さを指摘することで小泉批判としたい意図は理解できるが、結果としてバラバラ
な個人攻撃にすぎず小泉の光も影も現れてこない。
インタビューに答えたのが飯島のみではそれも当然か。

「小泉純一郎にまつわる人々」としてなら読む価値はある。
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