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小沢一郎は背広を着たゴロツキである。
 
 

小沢一郎は背広を着たゴロツキである。 [単行本]

西部 邁
5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

世論の支配に屈服する、大衆政治家の哀しき実態! 「民主主義」という空念仏に耽溺する現下の日本において、なぜ政治家は「ゴロツキ」の所業をなすのか? 政治家の「人格」を俎上に乗せ、その顔に張りついた「仮面」を明らかにする、衝撃の政治家見聞録! ≪本書に登場する政治家≫ 田中角栄/秦野章/加藤紘一/中曽根康弘/小沢一郎/亀井静香/新井将敬/中川昭一/小泉純一郎/鈴木宗男 etc.

内容(「BOOK」データベースより)

世論の支配に屈服する、大衆政治家の哀しき実態。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 飛鳥新社; 四六版 (2010/7/14)
  • ISBN-10: 4864100292
  • ISBN-13: 978-4864100298
  • 発売日: 2010/7/14
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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77 人中、52人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yasu
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本のタイトルとは違って内容は極めて論理的且つ明快に日本的保守思想とは何であるか、
そして近代保守思想家の開祖ともいえるエドマンド・バークや
大衆論の大家、オルテガ、古代ギリシアの哲学者プラトンなどの言葉を交えて
現代にはびこる民主主義がいかに欺瞞と矛盾に満ちたものであるかを示している。

第一章においては、エスプリの効いた物語の様な調子で綴られている四凡人民政問答は
政治や思想の初心者にもすんなりと理解できる文章であると思う。
今現在日本国民が感じている政治や社会に対しての不満、知識人やマスコミの欺瞞と嘘、
政治家たちのあまりにもの無知と思想の無さをとてもユーモラスに書かれているのは
読んでいて納得のいくものであり頷くかぎりである。

第二章は著者西部邁が政治評論家、思想家としての人生において、交流があった政治家や
出会ったことのある政治家たちについて語られている。
自分が読んでいて印象的だったのは、
小沢一郎の章での三度にわたる交流の経緯と内容、事の顛末と
小泉純一郎の章での、小泉純一郎という人物の人間性と思想哲学の無さと、
狂気を帯びた狂相についてだ。
自分は小泉なる人物の総裁選時での語り口調や表情を見ていて、
狂気と己を顧みる事の出来ない人物、と感じとっていたというのも
著者と考えを一致する部分である。
この2人に通ずるあまりにも大衆的、近代主義が作りだした宿痾とも言うべき存在であり、
戦後日本を覆いつつける民主主義という欺瞞が作りだした、まさにゴロツキであると言える。

第三章の文明の敵・民主主義については、西部的保守思想の概要を簡潔かつ明快に書かれていて
西部邁の著書の中では非常に読みやすい。
近代国家主義また、民主主義の危うさ、
そして大衆主義への転落していかざるを得ない民主主義の問題点を
明確に解かり易く書かれている点も秀逸だと言える。
保守思想の入門書として、保守思想の概要を知るという意味においておすすめできる書籍だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
85 人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 本書にはやや刺激的なタイトルが付されているので、誤解を招く恐れがあることを評者としてはまずは懼れる。つまり、書店の店頭などで本書を手に取った人が、そのタイトルから本書は感情的な言辞の羅列の集まりにすぎないと判ずることである。その見かけとは裏腹に、本書はきわめて真っ当な政治および政治家批判の書であることを言っておきたい。
 著者が「ゴロツキ」とよぶのは、合理主義・急進主義・直接民主主義を無批判に奉じる者である。小沢一郎はその代表として挙げられているに過ぎない。
 本書の読みどころは、筆者が関わりのあった政治家たち、中曽根康弘や鈴木宗男、加藤紘一、亀井静香などに、個人的なエピソードとともに月旦が加えらる第二章である。筆者と関係を持ちつつも、保守の何たるかについての理解の相違から袂を分かつことになった顛末が描かれるのだが、評者としては、中曽根との出会いと別れが非常に興味ふかくおもわれた。
 西部の考える「保守思想」が、政治家たちとのやり取りから明らかになる本書は、西部思想への入門としても有用だろう。
このレビューは参考になりましたか?
38 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私は、この著作を読んで、西部氏の他書の、何気ないある一文を
想起しました。
思想の英雄たちの175p、「大衆の反逆」で有名なオルテガに触れた一章の中で、

「オルテガの凄さは、そこまで見通していながら、断じて隠棲の途を
選ばなかった点にある。彼は大衆社会のどまんなかへと足を踏み入れつづけた。」

私はなるほど西部氏の凄さは、氏のよく引用するオルテガ流なのだと強く確認した次第です。
つまり、大衆政治家たちとの付き合いに、「主観的」に分け入っていく西部氏の凄さを感じました。

そして、それはとりもなおさず、「客観的」にはこの大衆社会とその政治はどうにもならんと
気づいている正気の庶民への、ひそかな、絶望をふくんだメッセージの書物であると気づきました。
そのメッセージとは何か、それを言うのは憚られますが、私は最初から最後のあとがきまで
ちゃんと目を通した人ならば、行間を読んで、あるいは、感情を論理で刻み込まれた文章の
さらにまた深い感情を探ると言う読み方をできる聡明な人であれば、

私の言いたいことを分かってくれると信じているのです。

著者みずからが、「蛇蝎の振る舞い」と自虐する書物を書き、また某TVでもこの本を出す
にあたっての葛藤や決断の必要を吐露してもいました。
それでも世に出したその「意義」を、是非とも(著者の読者の方であれば)、
ほんのすこし心にとめての読書法をして頂きたく思う次第です。
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西部邁は論壇のゴロツキである。
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