本書を読んでの感想は「自民党も麻生総理も結構頑張っていたんだ」というものでした。本書は時系列的に今回の政権交代を果たした衆議院選挙を中心とした各党の動きを記したもので、特別に小沢一郎にスポットを当てたものではありません。ただ、小沢一郎という人物は一対一での話合いでは人を魅了する魅力が伝わるのでしょうが、多数に対する演説やマスコミに対してはぶっきらぼうな言い方などもあり誤解を受けやすい人物であることも良く分かります。本書を読んでいる最中にも「天皇発言」でマスコミに叩かれている小沢一郎の話題が新聞を賑わせています。
本書は題名とは裏腹に民主党や小沢一郎に肩入れした書物ではなく、非常にリベラルに各党の選挙戦や各議員の政策等が記されているため、下手なマスコミを信用するよりも本書を読んだほうがためになると思います。しかし、本書を読んでも国民のための政治というよりも政治家のための政治が行われている感じは拭い去れません。逆に「どうして国民は民主党に票を投じたのか?」という疑問さえ沸いてきます。実際に本書だけを読むなら自民党も頑張っているんだということが分かりますし、民主党よりも社民党の方が余程しっかりした政策理念を持っている事に気付かされます。私自身は今回の選挙で自民党が負けた事は二大政党時代への新たな一歩として歓迎する事と思います。お互いが切磋琢磨しよりよい日本になるよう頑張ってもらいたいものです。