ラジオ番組でのお喋りが元になったためか、軽やかな語り口のスタイルが読みやすさになっている。時代の変化に伴う言葉の変容を認めつつも、言葉の意味や使い方を大切にしようという、言葉への愛しみが伝わってくる。今「言葉の復権」が望ましいという著者の想いが、読後に改めて「はしがき」を読みなおし、そこに端的に述べられていると感じた。シンガーソングライター小椋佳の生まれ育ち、実人生エピソードがところどころに語られていることも、あっ!こんな人なのかと、楽しく読ませてくれる。言葉について、いろいろな切り口から楽しみながら考え直すことのできる、肩の凝らない好著といえる。あっ!こんな意味の言葉だったのか....改めて言葉を知る、おもしろく感じる時間を過ごせた。