非常に面白かったです。最初は、この小桜姫の語り口などにやや違和感があったのですが、それでも、日本の神霊界における様々な様子が克明に書かれていて、例えばシルバーバーチもとても良いけれどもこれはこれで、むしろ日本人には合っている、と感じました。また、歴史的な意味でも大変興味深く読ませて頂きました。
最初に感じた語り口調の違和感も、最後には腑に落ち、すっかり魅了されました。何と言っても、日本の神霊界の細部までもが、細かなところまで仔細に描写されているのがとても良く、生きていても死んでからも、自分自身は全く何も変わらないのだな〜と(良くも悪くも)実感しました。
北条氏に城を落とされ夫は自害、自分もすぐに病死という経路から、最初は恨みや憎しみを消せずにいた小桜姫が、幽界で日々ひたすらに励んだのは「精神統一」とのこと。そうやって禊払いの修行を積むことで何百年も後には守護霊に成長し、神社に祀られるところまで辿り着いたようです。それでも、この小桜姫の祀られている神社をネットで探してみましたら、本当に小さな祠で、それを見たら、小桜姫の実体が解ったような、とても愛おしい気持ちになりました。北条氏に一家殲滅を余儀なくされた気の毒な姫だったんだな・・・という実感も湧き起こりました。
シルバーバーチではキリスト教の「教義」に縛られた文化や宗教観を否定していますが、小桜姫のいる神霊界では仏教の「教義」に縛られた魂に手を焼く様子が描かれていて、大変興味深かったです。シルバーバーチ、小桜姫どちらにも共通するものが殆どながらも、日本独自のものが日本的繊細さで細部まで語られており、そこが一番面白く感じましたし、勉強にもなりました。
尚、旧字体などは、読み始めてみれば、中身に引き込まれて全く気になりませんでした。
お勧め出来るとても良い本だと思います。