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小暮写眞館 (書き下ろし100冊)
 
 

小暮写眞館 (書き下ろし100冊) [単行本]

宮部 みゆき
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (52件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

物語のすべてが詰まった700ページの宝箱著者3年ぶり現代エンターテインメント長編。

内容(「BOOK」データベースより)

もう会えないなんて言うなよ。あなたは思い出す。どれだけ小説を求めていたか。ようこそ、小暮写眞館へ。3年ぶり現代エンターテインメント。

登録情報

  • 単行本: 722ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/5/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062162229
  • ISBN-13: 978-4062162227
  • 発売日: 2010/5/14
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 4.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (52件のカスタマーレビュー)
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36 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 味も深みもある、心温まる作品, 2010/5/31
レビュー対象商品: 小暮写眞館 (書き下ろし100冊) (単行本)
花菱英一の両親は、結婚20周年を機に念願のマイホームを購入する。その家は、もと
写眞館だった築33年の怖ろしく古い家だった。「小暮写眞館」の看板をそのままに
していたため、ある日心霊写真が持ち込まれる。英一は、その謎解きに乗り出すが・・・。
4編を収録。

心霊写真・・・。英一により、その写真に隠されたさまざまな人たちの思いが明らかになって
いく。人それぞれ、いろいろな生き方がある。山あり谷あり。そんな人生が写真の中に凝縮
されていて、読んでいて胸に迫るものがあった。そのほかにも、小暮写眞館の幽霊騒動の中で
見えてきた英一の弟、ピカの苦しみにはホロリときた。「何気ないしぐさや言葉の中に、これほどの
苦悩が秘められていたのか!」そう思うと、本当に切なかった。生と死についても、考えさせられた。
どの登場人物も性格や心情が細やかに描かれていて、作品を幅も深みもある魅力あるものに
している。700ページありとても長い作品だが、その長さには無駄がない。読後も、春風に
吹かれているような心地よさが残った。心がほのぼのとする作品だった。
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41 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 初恋小説としては、秀逸。, 2010/5/31
By 
ハンカチ王女 (東京都) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 小暮写眞館 (書き下ろし100冊) (単行本)
さびれつつある商店街の、かつて「小暮写眞館」だった建物を買い、そこで
暮らすことを決めた風変りな両親。
ふたりの行動に戸惑いつつも一緒に引っ越してきた16歳の少年が主人公です。
宮部さんが描く十代は、大人がこうあってほしいな、と思うような少し古風な感じで
ちょっとその「まっとうです、僕」っぷりが時々ハナにつくんだけど、今回は、そんな
彼の、イケてない感じが、後半になるとグッと生きてきた感じがする。
写真屋だった建物で暮らしているせいで、一風変わった心霊写真(写ってる霊らしき人も
死んでない!)を持ち込まれ、その写真に隠れた被写体家族の過去や謎を解く
探偵のまねごとをせざるをえなくなる彼。やがて、自分の家族の問題にも
真正面から向き合うことになる…ホームドラマとしてはなかなかのものかと。
そして、彼が意外な相手に恋をする後半部分の疾走感がすばらしい。
前半2章は退屈だと思う人も多いと思うけれど、我慢してなんとか読みきって、
後半〜ラストまでたどり着くと「読んで良かった」と思えるのです。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 再生のものがたり, 2011/1/1
By 
chaika - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 小暮写眞館 (書き下ろし100冊) (単行本)
4才の娘を持つ身としては、
1章でさらっとはいった「インフルエンザ脳症で4才であっという間になくなった娘」ふうこちゃんの描写に身構えました。
小さい子どもを持つ親にとって冬は本当にいやな季節です。
それまで寒い、という程度にしかネガティブな感情がなかった冬ですが、
子供を持ってからは何とか無事でやり過ごしたい、と願う緊張感との戦いとの季節になりました。

その描写を引きずったことで、最初は傍線のエピソード扱いに見える
風子が結局この話の骨子なのだ、ということがわりにすらっとはいってきました。
この話は風子の死をひきずる家族の再生を語っていると思いますし、だから最短距離で結論まで進んでいくわけにも行かないのです。
もちろん心霊写真のエピソードは物足りない印象を受けたのは事実ですが、
幽霊が住む、という「木暮写真館」にひっこしたことで家族の中の
「幽霊」の存在がふたたび大きくなってくる、という話はとても変わっていて、それなのにとても自然で、ひきこまれました。

英一が高校生っぽくないという指摘もあるようですが、どっちが正しいと言うにはわたしはもう高校生自体から離れているのでなんともいえません。でも英一が、家で一人でいるときに木暮老人の「気配」を感じて家の中で老人に語りかけ始める、途中から、老人だし耳が遠いかも、と考えて大声に変えて話したり、「ふうこもそこにいるんですか」と聞く、ところはとても好きでした。大人びていてもやはり何かを信じたい年頃というか、それがうまく出ているなあと思いました。

風子がなくなったときの詳しい状況は終章近くで 明らかになるのですが、
ほんとうに誰を責めるでもない、でもみんな自分が悪かったと思ってしまいそうなつらい状況です。人生にはそういう状況が確かに存在するし、そういうとき最善の対処はどうなのか、すぐにわかることはなかなかないでしょう。
主人公の家族はとりあえず封印して生きる道を選んでいたわけですが、この長い物語の中で英一の表現を借りればそれは「解凍」され、「雪崩を起こし」「雪解け」となるのです。
ちょうど大きく変わっていく年代の英一と見事に家族の時間がシンクロして、終章はほんとうに素晴らしいフィニッシュでした。読後感の良さで是非お薦めしたい本です。ただ、終わりまで読まないといけませんが。
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