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小惑星探査機「はやぶさ」の超技術―プロジェクト立ち上げから帰還までの全記録 (ブルーバックス)
 
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小惑星探査機「はやぶさ」の超技術―プロジェクト立ち上げから帰還までの全記録 (ブルーバックス) [新書]

川口 淳一郎 , 「はやぶさ」プロジェクトチーム
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,197 通常配送無料 詳細
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小惑星探査機「はやぶさ」の超技術―プロジェクト立ち上げから帰還までの全記録 (ブルーバックス) + はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話
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商品の説明

内容説明

技術者がはじめて明かす奇跡の帰還の舞台裏日本中を感動させたはやぶさの奇跡の帰還の裏には技術者たちの想像を超えた格闘があった。プロジェクト立ち上げから打ち上げ、着陸、帰還、試料分析までの全記録

内容(「BOOK」データベースより)

打ち上げから帰還に至るまでの約7年にわたる宇宙の旅で何度も絶対絶命と思われた状況を切り抜けプロジェクトを遂行できた本当の理由とは?企画立案時から開発、運用に携わってきたプロジェクトリーダーと技術者、研究者たちがその時何を考え、どう行動してきたのか、その舞台裏がはじめて明かされる。

登録情報

  • 新書: 392ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/3/23)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062577224
  • ISBN-13: 978-4062577229
  • 発売日: 2011/3/23
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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40 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夜の翼 トップ1000レビュアー
はやぶさの「奇跡」がどのくらい本当の奇跡だったかがよくわかる一冊です。

第1部”「はやぶさ」の飛行計画”で最初にプロジェクトマネージャーの川口淳一郎先生が「なぜはやぶさだったのか」を概括します。
ここだけでも新事実が山盛りあって、他の類書にないことが次々に提示されています。

第2部”「はやぶさ」の飛行計画の全貌”としてはやぶさに搭載された各技術のメイン担当者が寄稿しています。

「はやぶさ」が無事に打ち上げられるまでが既に綱渡りの連続で、どの蹉跌ひとつとってもそれだけで「彼」はこの世に産み落とされなかったのではないかとはらはらさせられる内容です。
「彼」が本当に空を飛び、そして地球に戻ってきたことは『本当の奇跡』だと実感しました。
そしてその『奇跡』を呼び込んだ、「はやぶさ」プロジェクトチームに結集した頭脳集団の知恵と熱意と創造力の凄まじさ。

それそれが戦いを勝ち抜いてきた、そのジャンルの専門家、一流の科学者たちです。己のプライドと人生を賭けて「何が何でも成功させる」という強い意識と高い目的意識を持ち、全員が一丸となって「彼」と一緒にはたらいた。
その熱く濃密な時間の軌跡がこの一冊に詰まっています。

すごさの中身。
それを実感させられました。

難しい用語は必ず説明があり、どなたも適切でおさえた筆致で素人でも十分理解可能です。超一流の人の話はどんなジャンルであっても必ず平明で面白く、とてもためになるものですが、工学、理学関係者以外でもどきどきしながら読み進むうちに「はやぶさ」の全貌の一端を噛み砕かれた知識として自然に身につけることができそうです。

個人的にはあの「ラストショット」のさらに後に、「はやぶさ」君がもう一枚、写真を撮影できていてメモリには確かに残されていたはずだった……という部分に衝撃を受けました。
あの「涙でにじんだ」ラストショットと同じ姿勢で同じ方角を撮影したので「何か」は撮像されていた、けれどもそれを送信する前に「はやぶさ」君は地球の裏にまわりこみ、電力を消費しきって「意識がないまま」地球の風になっていった。
『はやぶさ、そうまでして君は』で川口先生はそのようすを「苦しまなくてよかったかもしれない」と書かれています……。

「はやぶさ」君が最後の最後に「見た」ものが一体なんだったのか。
「彼」はひとりでそれを胸に抱きしめて地球の大気に溶け込みました。
地球で待ちわびていた先生たちに、本当は見せたくて辛かったのか、それとも最後の秘密として内緒にしたまま微笑みながら死んだのか。

今まさに宇宙をめざして始動している「彼」の弟「はやぶさ2」は、亡くなった兄よりもひとまわり体も大きく、生命線であるイオンエンジンも倍増されて、あらゆる機能がバージョンアップされています。

「宇宙では探査機の状態を”見る”ことができない」と川口先生はおっしゃいます。「見たかった」と。どこが故障し何が原因だったのかをこの目で見たかった、とおっしゃいます。
燃え尽きてしまった「はやぶさ」君が残したエントリーカプセルにほんの少しだけ残ったアンビリカルケーブルを見つめる川口先生の、無限の愛情と慈悲のこもったあのまなざしが、日本の宇宙開発における、誠実さと高貴さと、不屈の意志との象徴に感じられたのは私だけではないはずです。

「はやぶさ2」はきっと、彼の兄の苦難の道から得た知識を反映して、地上との連携ももっと緊密にできるでしょうし、必ずや彼の兄よりも賢く、強く、そして再び人類のために、空を舞ってくれるだろうと信じます。

そして今度こそ私たち国民は「彼」の弟の誕生からすべてをきちんと見守って、応援し続けていこうではありませんか!
惑星探査の運用は長いです、予算の削減や無理な組織改変などで妨害されてはなりません。
宇宙について知ることは地球について知ることです。
私たち人類の来歴から行く末までを、「はやぶさ」も「はやぶさ2」も大きな灯りで明るく照らしているのです。

私は、たくさんの喜びや感動を知りましたが、「はやぶさ」の活躍、「彼」の一生を知ることができただけでも、今の時代、今の地球に、日本人として生まれてこられて本当に良かったと思います。

ありがとう、「はやぶさ」。ありがとう、「彼」を生み、育て、帰還させてくださった大勢の関係者の皆様方。

「はやぶさ」は、今も私の心で自由に空を飛んでいます。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
小惑星探査技術試験機「はやぶさ」に関連した本は多数出ていますが、いささか、「にわか」と言いたくなるような本もいくつか出ています。もちろん、打ち上げ前のインタビューを再掲して見せたニュートン・ムックと並んで、科学技術新書の老舗である講談社ブルーバックスが「はやぶさ」を扱うのは、にわかとは呼べないでしょう。
本書は2部構成で、第一部は、川口プロジェクトマネージャによる「はやぶさ」の飛行計画と題しての「はやぶさ」の企画から、帰還までの概要が報告されています。
第二部は、以下の10章で、イオンエンジンや各種のセンサー、サンプルを持ち帰った耐熱カプセルまでの各部分を、担当の方々が、技術的な部分についての解説と運用の実際について報告しています。
1―往復の宇宙飛行を可能にしたイオンエンジン 國中均(JAXA)
2―イオンエンジンに組み込まれていた冗長性 堀内康男(NEC)
3―向きをコントロールする姿勢軌道制御機器 橋本樹明(JAXA)
4―イトカワに迫る光学複合航法 小湊隆(NEC)
5―3億キロの彼方での制御を可能にした「地形航法」 白川健一(NEC)
6―素性を明らかにする科学観測機器 安部正真(JAXA)
7―「はやぶさ」の目を担う着地用センサー 久保田孝(JAXA)
8―イトカワの試料採取を成功させたサンプラー 矢野創(JAXA)
9―イトカワの試料を地球に届けた耐熱カプセル 山田哲哉(JAXA)
10―地球のラストショット 橋本樹明(JAXA)
秘話―「はやぶさ」はなぜ「H形」なのか 萩野慎二(NEC)
秘話―「はやぶさ」を探せ! 救出運用の舞台裏 大島武(NEC)
秘話―もう1つのラストショット。ミネルバが撮った「はやぶさ」 吉光徹雄(JAXA)

それこそ、プロジェクト最終報告書と見間違えるような構成のこの本は、一般向けとしては、もっとも「濃い」本であると言っていいでしょう。
ただ、ブルーバックスという事も影響しているのか、今まで発刊された本と違って、専門的な部分も逃げずに書かれているので、分かりにくい部分があるかもしれません。ですが、川口プロジェクトマネージャの手による本でさえ、さらりと流されていた運用の実際について、知りたいと思う方には必読であると思います。
例えば「イトカワ」へのタッチダウンに際して、「はやぶさ」の完全な自立航法でタッチダウンを行わず、判断を地球側で分担して行わざるを得なかったのはなぜか、あるいはダイオード一つでなぜクロス運転ができたのか等の説明が書かれているのは、初めてです。
残念なのは、「はやぶさ」の筐体設計や、電源・電池の話が載っていない事ですが、これらについては、またの機会を期待します。(ところで、ミネルバについては、ごくごく限られた記述しかありませんが、その開発の詳細については、日経BPのコラムに連載記事が掲載されていますhttp://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20100324/181307/ 無料の会員登録が必要ですが、御参考まで)
ということで、少しばかりの不満もありましたが、☆は五つを付けさせていただきます。
ところで、細かい事ですが、今までの川口プロジェクトマネージャの著作では、イオンエンジンのクロス運転用の回路が組まれていた事を知らなかったと記述されていましたが、この本からは「報告を受けていたとしても、忘れていたのでしょう」と付け加えられるようになっています。恐らく、國中教授のインタビューが(「それ(回路の組み込み)は、川口さんにも報告していたんだけどな」と言われています)耳に入ったのだと思います。
それと、國中教授によれば、「はやぶさ」の源流とでも言うべき1985年の「小惑星サンプルリターン小研究会」には、既に電気推進器を積んだ探査機の案も、提出されていたようです。
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By Kazsan
 プロジェクト関係者の皆様、本当に、お疲れ様でした。
 太陽系探査は、フライバイ(突入)、ランデブー、着陸、サンプルリターンという手法があり、この順番に難しくなるという。「はやぶさ」は最難関のサンプルリターンをやってのけたわけですが、これがまさに奇跡的な偉業であったことがよく分かりました。
 本書は、第1部「はやぶさ」の飛行計画…いわばストーリー部、第2部「はやぶさ」探査機の全貌…ささえた諸技術の解説部からなっています。
 第1部を読み進めるうちに、まるで「はやぶさ」が命を宿しているかのように思えてきました。地上の人間とイトカワに近づく「はやぶさ」と時差34分で往復通信を続けながらの制御、難関の連続で「はやぶさ」はまさに満身創痍、一旦死んだ「はやぶさ」が生き返ったりと、筆者は「はやぶさ」が愛しくて愛しくてしようがない様子がよく分かります。幾多の困難も、粘り強く決して諦めないプロジェクトの思いが幸運をも呼び込み、素晴らしい結果をもたらしたのでしょう。結果のみならず、そこに至るプロセスも忘れてはいけません。
 印象に残った言葉は、やはり「世界で尊敬されるような存在になるためには、世界初を狙わなければいけないのだ」「世界初、世界一を目指すべき」ということですね。『1位にしなければいけない理由はなんでしょうか。2位 じゃダメなんでしょうか?』が話題になりましたが、あたかもオリンピック選手に「金メダルでなければならない理由はなんでしょうか。銀メダルじゃダメなんでしょうか?」と問うが如くの愚問であることがよく分かります。
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