著者の事は名前以外何も知らず、タイトルに惹かれて買った本である。内気、内向型、すなわち小心者のための本である。分かりやすく書かれており、テンポ良く読める。
自分自身の思春期、青春時代を思い返しても、根暗で無気力で居場所に戸惑い、世界で自分ほど不幸な者はいないと思っていたという典型的な自意識過剰なタイプであった。その後色々な著者の本を読み、自分とは比べようが無いほど不幸な人々が世の中には五万といる事を知り、自分など不幸どころか恵まれていた、とその後知るわけだが、しかし今の今自分の生きづらさに悩んでいる人達は、やはり自分の事で精一杯だと思うし、不幸だと思う。
そういう人達に対して強力な点滴の如く内面から即効で効いてくるのが本書だと言える。特に”「どうでもいい」を味方にする”の項目が良かった。この項目には小心者が何とか生きて行く秘訣が悲しみとともに書かれている。本書の一つのテーマである「自分はこうでなくてはいけない」というこだわりから解放されることが自分を生きやすくする、という趣旨の一文は十分な説得力を持つ。本書は気の小さい人、人より繊細な心を持つ人に対して「使える」内容が満載である。