小島一郎氏の写真を技法で評価する知識はありません。
でも、画像が発するエネルギーはピシピシと伝わってきます。
彼の写真の中の人物はほとんど背中を向けています。
喜怒哀楽の表情は読めません。
しかし、それが逆に影となって普遍性を帯びてくるのです。
厳しい雪国で黙々と農作業を続ける人々。
生きることの辛さを物語る背中。
日本の歴史を底辺で支えてきたのは、間違いなくこのような名も無き人たちです。
祖先であり、私であり、あなたであり、未来の子ども達でもあります。
私自身、その昔学生時代を津軽で過ごし、自分のルーツを探すべくもがいていました。
小島氏はその答えを写真で示してくれたような気がします。