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小室直樹の資本主義原論
 
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小室直樹の資本主義原論 [単行本]

小室 直樹
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

社会・人文科学百般に通じた著者が日本の「資本主義」に縦横のメスを入れ、その本質は封建的・官僚制的・資本主義的混合体だと喝破。腐敗官僚制の害毒を警告する。

内容(「MARC」データベースより)

日本を腐敗官僚どもにまかせるのはもうやめよう。日本の舵取りたる経済官僚が少しも経済と経済学を理解していないことが明白となった今、あなた自身がエコノミストになる他はない。

登録情報

  • 単行本: 255ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (1997/02)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4492392394
  • ISBN-13: 978-4492392393
  • 発売日: 1997/02
  • 商品の寸法: 19.6 x 14 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
私は、この本で経済に興味を持つようになった。小室さんの本で、宗教にも興味を持つようになった。小室さんによって、社会に興味が出てきた。この本から学んだ事はたくさんあるが、その一つにあの悪名高き”公共投資”のあり方がある。

なぜ、公共投資額を減らそうと躍起になっている人がいる一方で、公共投資は絶対に日本経済を支える上で不可欠だと訴える政治家が存在するのか?マスコミはこんな事は何も教えてくれない。普通のひとは、ニュースの字面だけ見て、公共事業反対。族議員の撲滅を。。。っと願うだけのように思える。

小室さんは経済学が、数学や物理学のような科学だという。ケインズ経済学では公共投資の効果を立証している。つまり、科学的に公共投資には明らかに意味があるのである。ところが、現実を見ると投資効果などほとんどなく、それゆえに日本の借金は膨れるばかり。

日本が抱える問題はここにある。つまり、資本主義が機能してれば当然、ケインズ理論は機能する。ケインズが死んだのではない!日本社会が歪み、疲れ果ててしまっているのである。経済政策が正常に機能する社会造り。まさに、構造改革の意義はここにある。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
資本主義を漢字2文字で示すと「淘汰」である。
しかしこの淘汰が日本では厳密に働いていない。
銀行は一つも退場しない。
テレビ局だって退場しない。
電力会社も退場しない。
つまり異本は資本主義ではないのである。
資本主義市場は、淘汰によって企業を作り。労働者を作る。
失業者は溢れているから、これのみ淘汰されているということか。

・資本主義が完璧に働いているとすると、投機は成立しないはずである。
 つまりいまの資本主義は歪んでいる。

・日本は封建制と資本主義と社会主義の混合経済である。

・君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩(さと)る
 君子は今、官僚・行政官。彼らの行動規範は義であり、
 小人の行動規範は利である。
 資本主義は小人のものなのである。

・日本は経済の中心が市場原理に支配されていない。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dvrm トップ100レビュアー
形式:単行本
 小室直樹氏の著作は、「数学嫌いな人のための数学」というのをごく最近読んで、その中でも資本主義のことや経済学のことを少し書いていたのだが、この「資本主義原論」という著書を見かけたので早速読んでみた。

 前に読んだ著書でもそうだったが、この人の議論はその該博な知識で広い分野をつなげ、関わらせていく話法が読んでいて面白く、ここでも資本主義の分析に際しては決して経済学だけでなく、社会学や法学、キリスト教とその比較対象としての仏教や儒教のロジックなど、多面的に対象を論じていく。経済学の前提として資本主義の体制を置いているわけなので、その話の進め方は理に適っていると思う。特に資本主義的所有、前期的資本と産業資本、日本における経済体制の本質、の三つについての部分は本書の白眉になっていると思う。

 一方において、第二章の「経済理論は非現実ではないー自由市場の本質」での議論は、書かれた1998年から2011年の現在に至るまでの出来事で否定されている。財の同質性・需要者/供給者の多数性・完全情報・参入と退出の自由という四つの条件が情報ネットワーク革命で克服されつつあるという主張は、残念ながら立証されなかったというのが正しいと思う。経済理論は非現実的ではない、現実を経済理論に近づけなければ、という主張は、ギリシア神話にある、ベッドに合わせて人の足を切り落とす所業のようだ。

 とは言いつつも、資本主義の特質を定木にして日本社会の特質を測り、そこから日本の官僚制への批判をあらわす論調については同感せざるを得ない。、占有を所有とみなしてしまう心情のために横領・着服が後を絶たないことや、伝統主義的行動様式によって無責任の連鎖が続く仕組みは実に頷ける指摘だ。ここでの官僚制は、公務員だけをさしているのではなく、マスコミを含む大企業をもさしていると見たほうがいいと思う。

 大体においてとても納得できた一冊。
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