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具体的には、「横」の人間関係の最も緊密な関係である「幇(ほう:字は←と似ているが異なる)」と「縦」の関係である「宗族」を解説しています。「幇」は三国志における劉備、関羽、張飛の桃園の誓い以後における関係です。「幇」を結んだ相手は利害を超越し、口約束でも破られることはあり得ないそうです。仮に破れば、村八部ならぬ社会十部で、社会生活から抹殺されます。逆に、何度も主君を裏切った呂布ですら社会から抹殺されない存在(アクセプタブルな態度)なのです。
しかし、「幇」の外では、その関係の深さに応じて、「情誼」、「関係」、「知人」、「それ以外」となります。そのため、資本主義では絶対の関係である「契約」も「知人の外では、「契約」はナンセンスである。あれども無きがごとし(P. 353)」となるのです。これでは、中国人と自由市場経済の国の人間で話がまったく噛み合わないのも道理です。
紙幅がないので省略しますが、本書で詳述されている「宗族」、「法家の思想」も中国人を理解するうえで大変重要に思われます。もう8年も前の本ですが、未だ色褪せない,優れた名作です。
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