「小太郎」に関する細かい設定のほとんどに、必然性が全く感じられません。
年齢、体格、人格、才能、言動、人間関係といった、「小太郎」を形作る要素のどこを見ても、「この物語の中で、彼がこういう人間として描かれなければならない」理由が見当たらないですし、あったとしてもそこには説得力が伴わない。
ゆえに、彼の人物像が「中途半端に面白そうな設定を組み合わせているだけ」の薄っぺらいものにしか思えず、そしてそれは、彼をキーパーソンとする物語全体をも同じ状態に貶めているのではないか、とさえ思えてしまうのです。
一方で、戦国の世の戦のあり方を一変させかねないほどの天才的な「狙撃手」、というアイデアはとても興味深かったですし、銃の扱い方や狙撃シーンなどの描き方も面白かった。
相変わらず読みやすい文章であることも好感です。
以上をふまえて、私からの評価は☆3つ。