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小国主義―日本の近代を読みなおす (岩波新書)
 
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小国主義―日本の近代を読みなおす (岩波新書) [新書]

田中 彰
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

明治期に中江兆民が「小国主義」を唱え,大正期には三浦銕太郎や石橋湛山らが「小日本主義」を主張して,政府の「大国」路線を厳しく批判したことはよく知られている.日本近代史上,ときに浮上し,ときに伏流化した小国論とは何であったか.日本国憲法こそ小国主義の結実とする著者が示す,知的刺激に満ちた日本近現代史.

内容(「BOOK」データベースより)

軍事大国路線を突き進んだ近代日本は、やがて敗戦によって破綻した。この歴史の歩みを、いま私たちはどう捉えなおすべきか。日本国憲法こそ小国主義の結実とする著者は、小国論の視座から、まず『米欧回覧実記』を検討し、植木枝盛・中江兆民らの主張、三浦銕太郎・石橋湛山の議論をたどりながら、日本近代史の全体像を描きなおす。

登録情報

  • 新書: 210ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1999/4/20)
  • ISBN-10: 4004306094
  • ISBN-13: 978-4004306092
  • 発売日: 1999/4/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By つくしん坊 トップ500レビュアー
形式:新書
 「大国主義」(帝国主義)の暴走による、日清・日露戦争からアジア太平洋戦争の敗戦に至る日本の近現代史の中に、本書は、もう一つの思想的な潮流である「小国主義」の源流を辿り、また戦後憲法から現在に至る日本のあり方に、示唆を与えている。

 明治初年「米欧回覧実記」で、欧米の大国・小国をつぶさに見て回った岩倉具視ら、明治のリーダー達は、大国・小国のそれぞれのあり方を学んだ。使節団副使であった木戸孝允や大窪敏光が没した後の明治十四年の政変が、その後の日本の進路の分岐点となった。大国主義が政治や国論の主流となり、一方、小国主義は中江兆民や植木枝盛ら、民権主義者や社会主義者に細々と受け継がれていくが、自由民権運動への弾圧で押しつぶされる。日清戦争を端緒に、大国主義を突っ走り、結局はアジア・太平洋戦争に至る。

 小国主義は、大正デモクラシーで、石橋湛山の小日本主義として一時的に復活するが、敗戦後に、憲法研究会草案として、マッカーサー草案を通して日本国憲法に結実する。このように、明治初期に発する小国主義の発見は、現在の日本の国家のあり方にまで影響を及ぼしている。本書は、2009年の政権交代後も定まらないあるべき国家像について、貴重なヒントを提供している。
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By PIVO
形式:新書
大国主義か小国主義か、明治から現行憲法制定に至るまで我が国が目指した方向を考察。結論は、「日本国憲法のなかに結実した日本の歴史的小国主義と、憲法第9条に関わる国際平和主義の理念は、あくまで堅持しなければならない」(201頁)。しかし、日本の平和と安全は日米安保体制、なかんずく米軍の我が国駐留によって維持されていることには全く触れられていない。結論は、理念、理想としては分かるが、現実を見据えた議論とはなっていないのではないか。
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