内容紹介
成長発育期で、学校での集団生活を要する小児糖尿病や進学・
就職・結婚など大切な人生の節目を迎えるヤング糖尿病の患者
さんやその家族や学校関係者必携の糖尿病ガイド―――一昔前は、子どもにはインスリン非依存性の2型糖尿病はほとんど見られず、ウイル
ス感染や自己免疫によるインスリン依存性の1型糖尿病がほとんどであるとされてい
ました。ところが近年、小児肥満の増加とともに、2型患者も増えてきているといわ
れています。小児や思春期の1型糖尿病は成人と比べてコントロールが悪いと指摘さ
れているのも気がかりなことです。本書では、成長発育の途上にあり、学校での集団
生活を要する小児糖尿病や進学・就職・結婚などコントロールに影響する環境変化を
伴う思春期以降のヤング糖尿病の患者さんやその家族・学校関係者を対象として、必
要な知識をわかりやすく解説、最新のインスリン療法については特に詳しく取り上げ
ました。また1型糖尿病は、ほとんどエネルギー量制限は必要なく、従来の食品交換
表を用いた成人のための食事療法は実行しにくいので、欧米で広く行われているカー
ボカウウント方式による食事療法を紹介しています。
著者について
東京慈恵会以下大学 糖尿病・代謝・内分泌教授。1970年東京慈恵会医科大学卒業。医学博士。内科学、糖尿病学、疫学を専攻。米ピッツバーグ大学小児科および公衆衛生大学院客員助教授を経て現職。糖尿病診療のうちでも特に若年層の糖尿病の診断・治療に力を入れている。研究テーマは小児糖尿病の疫学で、その発症、合併症、予後の調査を続けている。世界保健機関(WHO)の小児糖尿病国際疫学共同研究の委員としても世界的に活躍中。