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小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫)
 
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小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫) [文庫]

志賀 直哉
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

円熟期の作品から厳選された短編集。交通事故の予後療養に赴いた折の実際の出来事を清澄な目で凝視した「城の崎にて」等18編。

登録情報

  • 文庫: 331ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (2005/04)
  • ISBN-10: 4101030057
  • ISBN-13: 978-4101030050
  • 発売日: 2005/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「死」と「生」を一直線で結び、「いのち」のあり方を示した「城崎にて」は、絶品でした。

命拾いをした主人公が静養した城崎で。あまりに普段の生活に、そして素朴な出来事に出会う。蜂の死、串鼠、さらにイモリの死に様。平生であれば気にも止まらない出来事が、フェーテルの世界で彼にリアルさを眼覚させる。私は串鼠の描写に、心を打たれた。小動物の動きを通じ、いきおい人間の「生の尊さ」を、問いかけられた。
贅肉の無い美文は、近代文学最高峰の短編小説と位置づけたい。

他の作品も、志賀直哉ならではの語り口です。しかし、「城崎にて」を読むがために買い求めても、読者を満足させてくれます。私は、何時か暗唱したいと思い、繰り返し読み続けています。

このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
形式:文庫
作品紹介には全ての収録作品が紹介されていないので、参考までにこのレビューに書き記しておきます。
この短編集には以下の18篇が収められています。

佐々木の場合/城の崎にて/好人物の夫婦/赤西蠣太/十一月三日午後の事/流行感冒/小僧の神様/
雪の日/焚火/真鶴/雨蛙/転生/濠端の住まい/冬の往来/瑣事/山科の記憶/痴情/晩秋

表題作である『小僧の神様』は17ページ、『城の崎にて』は11ページと大変短い作品なので
書店等でこの2作品に目を通して気に入ったという方には是非購入をお奨めします。
きっとその他にもお気に入りの作品を見つけられると思いますよ。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sagitta
形式:文庫
志賀直哉には暗くて重いイメージがあった。
ところが、読んでみてそれは180度変わった。
こんなことを言うと、志賀直哉の研究者には怒られるのかもしれないけど、
僕にはこの作品たちが、現代風の、ちょっと皮肉の聞いたヒューマンドラマのように感じられた。
文学者は往々にして性格のきつそうな人が多いけれど、志賀さんとなら友達になれそう。
なんちゃってね。
以下、印象に残った作品をピックアップして感想を。

「城の崎にて」
「最高の短編」と名高い作品をようやく読んでみた。
一般的な評価はどうでもいいが、この作品の心象風景の繊細さ、
微妙さは確かに一見の価値があると感じた。
ストーリーはなんと言うこともない、穏やかに流れる日常だが、
交通事故にあって死に掛けた主人公には何もかもが違って見える。
死というものが日常のすぐ隣に何の激しさもなく寄り添っているのだ
ということを、改めて思い出させる。
「生きている事と死んで了っている事と、それは両極ではなかった。
それ程に差はないような気がした」
そのことを思い出すためだけの、小さくて静かな作品。

「好人物の夫婦」
この作品、かなり好きだ。
志賀直哉という作家はどことなくくらいイメージだと思っていたのだが、
この作品はとても暖かい。そしてコミカルで微笑ましい。
主人公は夫婦の、夫のほう。
ちょっと浮気癖があるが、妻を愛している。
妻の親の具合が悪くて、妻が家を空けていた後、
絶妙のタイミングで夫婦の家の女中が妊娠してしまった。
はたとあわてる夫。やれ困った。
今回に関してはなんらやましいところはないんだけど、
普段のことを考えると疑われてもしょうがない。
さてどうしよう、という話。
こんな志賀直哉の作品があるなんて、意外でしょう?
驚くほど読みやすいので、ぜひ読んでみて。

「小僧の神様」
これまた非常に有名な作品。
でもこっちはそれほど印象に残らなかったな。
でも、考えさせられるところはある。
結局のところ世界はどうしようもないほどに相対的で、
目に見えていない世界は、当人にとってはないのと変わらないのかもしれない。
自分とまったく関係ないところから急にふってきた出来事は、
まるで「神の仕業」のように見えるのかもしれない。
志賀直哉は、そういう狭い世界に住む「小僧」をかわいそうだ、
という目で見ているようだけど、それが不幸なのかどうか、
僕にはよく分からない。
情報化された今の社会では、自分と関わらないような外の世界について、
「知ること」だけが、容易にできるようになってしまった。
自分が手の届くはずのない極上の寿司を食べることができたのは、
神様の仕業に違いない、と考えて、
悲しい時苦しい時にその事を思うだけで慰めになったという小僧と、
神などとはまったく関係なく、社会の枠組みによって、
自分には決して手の届かないところがある、と知ってしまっている現代人と。
はたして、どちらが「かわいそう」なのだろうか。
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投稿日: 10か月前 投稿者: john
身辺小説
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投稿日: 17か月前 投稿者: Isolde
基本的には日記
著者は「小説の神様」とかよばれている。だが、私には、著者が書いたようなものは小説ではない。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/15 投稿者: el siglo XXI
現地にて
志賀直哉は特に好きという訳ではない。
有名な作家で、「城の崎にて」も読んだことがありました。... 続きを読む
投稿日: 2008/12/31 投稿者: kaizen
メタフィクション
私は大学にて、文学(主に近代文学)について探究している最中なのであるが、この文庫本は、現在の流布本としては、非常に良質であり、是非、購入に値する、と言えるだろう。... 続きを読む
投稿日: 2008/6/29 投稿者: 大石正隆
日本語は美しい
自然の中を流れる小川のようにみずみずしくて、さわやかな読後感に包まれます。... 続きを読む
投稿日: 2008/5/11 投稿者: tenagazaru
参考にならないレビューですが
何がそんなに凄いのか、説明出来ないほどに凄い。
個人的には「好人物の夫婦」がお薦め。
投稿日: 2007/10/27 投稿者: starless
「これが小説になるなんて」という凄さ
「城の崎にて」「濠端の住まい」は、高等学校の頃、国語の時間に読まされた人も多いと思うが、時を経て、成人して大分経ってから読んでみると別な意味で感慨深い。よくこんな... 続きを読む
投稿日: 2007/9/18 投稿者: 古本屋A
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