「それって著作権違反じゃないの?」
と言われたり、
「この絵が大好きだから使いたいのに、いけないことなの?」
と迷ったりしたことのある人。
そして、悪いことなら止めておこうとそれを引っ込めて、あるいは、それでもと実行して、けれど釈然としない思いを抱えている人。
そんな人は、この本を読もう。
文化庁著作権課長出身の著者は、著作権の基本を順序良く説明しつつ、その複雑なルールは業界圧力でできたのだ、と、小学校高学年向けの連載で事も無げに書く。
「(法律の)目的は『個々人の利益のため』ではなく、『社会全体のため』だ、ということに、よく注意してください。
権利者の側にも、『自分の利益』と『社会全体の利益』を混同している、独善的な人が少なくないからです。」
「みなさんがCDをコピーするときには『作詞家・作曲家(作った人)』と『レコード会社(伝えた人)』の両方から了解を得ることが必要ですが、本をコピーするときには、『著者』の了解さえ得ればよく、『出版社』の了解は不要なのです。
なぜこのような差があるのでしょうか。
答えは簡単で、『出版業界の政治力が弱い』からです。」
「権利者側の大人たちの中には、『他人のコンテンツを大切にする心が大切』などと言う人がいますが、これはウソです。『自分たちにとって有利な状況を作りたい』と思う人々が、『ルールの問題』を『心の問題』にすりかえているだけです。」
これは、民主主義とは何か、を、著作権という身近な法律を使って解説する、教科書です。
大人はずるい、と感じ始めた子供たち、そして、私は間違っていなかった、と顔を上げたい全ての人に。
著作権についてつまづいたら、無責任な解説サイトや、よく知りもしない大人に頼るのではなく、真っ先に文化庁のホームページに行こう。
そしてこの本を読もう。