本書では視力が弱い子供たちを通常学級で指導する教員のために書かれたものである。
視力が弱いといっても盲学校で専門的な指導を受けるほどでもなく、通常学級で生活する子供たちは多くいる。
しかし、「見えにくい」というのはなかなか理解の難しいものである。
なにせ、文字通り他者からは見えないものであり、本人にとってもそれが普通であるのでどれくらい見えにくいか非常に説明しづらい。
だが黒板・教科書・各種掲示といった視覚情報満載の学校生活においては視力の弱さは困難を引き起こす要因である。
本書では視力が弱いということがどういうことであるか、眼・神経・脳といった医学的な話、視力の弱さの測定、眼の発達から始まり、視力の弱さに対応した指導法や教材教具、特別支援教育の組織・体制と、視力の弱い子供たちを指導するために必要はほとんどの要素を網羅している。
おそらく初めて視力の弱い子供たちを担当する教員にとっては難しいと思われる部分も多くあったが、役に立つ書であることは疑いないであろう。