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小さな男*静かな声 (中公文庫)
 
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小さな男*静かな声 (中公文庫) [文庫]

吉田 篤弘
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 820 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

百貨店の寝具売場に勤めながら百科事典の執筆に勤しむ〈小さな男〉。ラジオのパーソナリティの〈静香〉。二人の語り手から、ささやかな日々のいとおしさが伝わる物語。

内容(「BOOK」データベースより)

百貨店の寝具売場に勤めながら百科事典の執筆に勤しむ“小さな男”。ラジオのパーソナリティで、日曜深夜一時からの生番組に抜擢されたばかりの三十四歳の静香。“小さな男”と“静かな声”、交互にあらわれる二人の語り手から、ささやかな日々のいとおしさが伝わる物語。

登録情報

  • 文庫: 421ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2011/11/22)
  • ISBN-10: 4122055644
  • ISBN-13: 978-4122055643
  • 発売日: 2011/11/22
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 100,828位 (本のベストセラーを見る)
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27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By biscuit
形式:単行本
百貨店につとめながら、完成することのない百科辞典の執筆にいそしみ、〈ロンリー・ハーツ読書倶楽部〉に参加する「小さな男」。
「静かな声」にひそかなファンの多いラジオのパーソナリティ、静香さん。
この物語に主人公というものがあるとすれば、そのふたり、ということになる。

「ささやかなもの」を積み上げて物語をつくることの、吉田篤弘さんは天才だ。
大好きな「それからはスープのことばかり考えて暮らした」や「つむじ風食堂の夜」のころから、その世界観は変わらない。
くすくす笑いながら読みすすめて、「目にみえないところで世界はつながっているのだなあ」と心がしんとして、それから最後に、積み上げてきたすべてが頭のなかでぴぴっと化学反応を起こし、背すじがぞくぞくする。

「小さな男*静かな声」は、これまでに読んだ吉田篤弘さんの本の中でも、いちばんと言っていいほどラストがいい。
最後の一行を読み終え、静かに背表紙を閉じるころには、確実に心があたたまっている。
それが午後なら「紅茶でもいれて空を見ようかね」という気分になるし、夜眠る前なら「いい夢みられそうだ」と思う。
日曜の深夜一時、ラジオをつけると「静かな声」が自転車の魅力を語りはじめる物語の世界に、わたしも暮らしたい。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
マイペースに控えめに生きている人の「ささやかなこだわり」とか「ちょっとした思いつき」を小説した感じです。
登場人物たちは大声で吹聴するような性質でもなく、なのでこの小説はほぼ一人称のモノローグ。
日記のようです。
「小さな男」の方はこだわりと言うより信念、言い回しにも力入っていますが。
これは結構変わり者、ちょっと偏屈な小父さんではなかろうか?
でもそれだけに後半はなかなか彼にしてはダイナミックな変化が起こります。
いわく「あらたまりつつある」。
一方「静かな声」の言うことは、かなり自分とシンクロしています。
こんな女の人、わりと居るんじゃないかなぁ。
とすると「小さな男」も実在数は少なくないのかな?
それとも「小さな男」も「静かな声」も同じくらい変わり者なのかしら?
すなわち私も「小さな男」くらい偏屈なのかな?
チーズバーガー&映画くらいなら、普通に堪能しているつもりなんですが。
このふたり、実は結構近いところに居て、ラストが良いです(ちょっと意外)。
もっと続きが読みたい。
控えめでも人と人と人は繋がってゆくんだなぁ。
人と人の繋がりを見られる立場っていうのも素敵だと思いました。
ちなみに表紙もとても好きです。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
作品の内容については他のレビュアー様にお譲りしますが、ひとつ付け加えると、一人称と三人称を交互に繰り返しながら展開する技法が淡々とさりげなく進んでいく物語にメリハリをつける効果を生んでいます。
著者の作品のなかでは「それからはスープのことばかり考えて暮らした」が好きでしたが、それを凌ぐ傑作だと思います。
パソコンも携帯電話もなかった昭和の時代、深夜こっそりとラジオに聞き入っていた世代の方は必読でしょう。
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